需要増のポータブル電源「CTECHi」、自然災害の多い海外市場狙いで急成長

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今年に入り、市場では海外のエネルギー危機に関する話題がさかんに取り上げられている。次世代エネルギーが勢いづく中、ポータブル電源が新興分野として急成長期に入った。アウトドアブームが需要を押し上げたことで数多くのプレイヤーが参入してきた分野でもあるが、一気にレッドオーシャン化が進んでいる。製品の同質化や川下での不毛な消耗戦に伴い、これまで各社が競ってきた出力や充電スピード以外に、安全性が新たな競争のポイントになっている。

このほど、ポータブル非常用電源を手がける「CTECHi司塔奇」はシリーズAで数千万元(数億円〜十数億円)を調達した。出資したのは瑞徳智能科技(Real-design Intelligence Technology)、宏升投資(Hongshen Investment Management)。

CTECHiは、「馳普科達科技(CPKD Technology)」傘下のブランドだ。2005年に設立された馳普は主にリチウムイオンバッテリーパックの技術サポートや開発、販売を手がける企業だ。産業用予備電源からはじまり、ポータブル電源や家庭用予備電源などを海外向けにリリースしてきた。CTECHiの製品は、主にアウトドア用途を想定するものとは異なり、利便性と非常時の使用により重きをおいている。自然災害の多い海外では非常用電源市場に大きな成長の余地がある。現在、同社のポータブル非常用電源は出力150W〜3600W、容量160Wh〜5000Whまでをカバーし、BT・ET・GT・ST・PTの5シリーズを展開する。

CTECHi司塔奇

CTECHiは蓄電関連の全製品にリン酸鉄系セルを採用し、小型ブレードバッテリー(角型のバッテリーケースに薄型のセルを積層させたバッテリー)の形態をとっているため、同じサイズでエネルギー密度をさらに高められる。主に車載用のA+グレードのセルを使い、既存の三元系セルよりも耐熱性に優れる上、よりコンパクトで、充放電サイクルが2000回以上に達するなどの長所を有する。また、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは蓄電池として標準化が進んでいる。

馳普科達科技を創業した鄧勇明CEOは「我々はこれまで競争の焦点を安全性に置いてきた。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの正極材料は電気化学的性能が比較的安定しているため、充放電の過程でも構造に変化を起こしにくく、発火や爆発の危険性も低くなり、ショート・過充電・加圧・穿刺などの特殊な条件下でも安全だ」と述べる。

このほか、バッテリー管理システム(BMS)とレーザー溶接を用いた補強技術を採用することでシステムや構造設計上でも安全への措置を採っている。BMSは充電時の過負荷、過電圧、過熱など特殊な状況を防ぎ、ナノレベルのレーザー溶接技術は仮にトラックが激しく上下に揺れてもバッテリーが脱落しないほどしっかり固定できる。

ポータブル電源が進化するにつれて製品性能で差別化が進むほか、マーケットがより細分化していく可能性を鄧CEOは指摘する。「たとえばキャンプなど屋外レジャー用の製品は見た目や性能をアピールするだろううし、非常用の製品であれば長く使え、低出力でコストパフォーマンスに優れている点を、電動工具用の製品なら耐用性や丈夫さ、高出力などをアピールしていくだろう」

プレイヤーがますます増えると同時に、ポータブル電源の今後のトレンドはさらに別の成長市場である家庭用製品に移っていくだろう。しかし、家庭用蓄電池となると直面する状況はより複雑だ。一つは電源管理システムがより複雑になること、もう一つは需要にすぐさま応え、サービスを提供できるよう、消費者側に十分なオフライン資源とチャネルの確保が求められることだ。

CTECHiのコアメンバーはいずれもバッテリー業界で20年以上のキャリアを積んでいる。現在、中国・米国・欧州などに自社の販売拠点を設けている。
(翻訳・山下にか)

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