音声アシスタントサービス「玩秘」、高度な自然言語処理技術の活用で精度が向上

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

スタートアップ注目記事

音声アシスタントサービス「玩秘」、高度な自然言語処理技術の活用で精度が向上

7月1日より、これまで36Kr Japanのメディアで提供していた記事のうち、一部スタートアップ企業に関するニュースについては、有料コンテンツサービス「CONNECTO(コネクト)」の会員限定で提供します(初期段階では無料会員も対象とします)。まだ登録されていない方は、ぜひそちらをご利用ください。

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

自然言語処理(NLP)に基づくセマンティック分析(Semantic Parsing NLP)およびAI(人工知能)音声アシスタントサービス「玩秘(Play Secret)」を手がける「蘇州輪子科技」が、シリーズA2で2600万元(約5億1000万円)を調達した。「常熟市国発創投」、「啓賦資本(QF Capital)」、「常熟東南産投」が出資した。蘇州輪子科技はこれまでに「英諾天使基金(Innoangel Fund)」、啓賦資本など大手機関投資家から総額6000万元(約11億8000万円)を調達している。

蘇州輪子科技はセマンティック分析を行うNLP技術を開発している。市場の大半を占める音声や言葉の意味の認識およびインタラクティブ機能を備えたNLPとは異なり、セマンティック分析を行うNLPは難易度の高いシーンでも精度が高い。

同社はベイジアンネットワークに基づき因果推論を実行するNLPのアルゴリズムとフレームワークを自社開発し、人の話をより高い精度で理解するソリューションを実現した。

創業者の余軻CEOによると、この1年間で玩秘は第6世代から第7世代にアップグレードされ、フードデリバリーの注文など難易度の高いレベルでも、言葉の理解の精度は約45%から約80%まで向上した。余氏は「時代の趨勢である第4次産業革命とメタバースは、本質的には処理性能とAIの大幅なレベル向上が原動力になっている。NLPはAIの基礎的な能力で現在変革が進んでおり、今後の発展の余地も大きい。玩秘は、メタバース時代の生活のバーチャルアシスタントとなることを目指している」と話す。

玩秘は、セマンティック分析を実行する最先端のNLP技術を活用した個人向けのクラウド型生活アシストサービスだ。同種の他サービスが採用する深層学習を基にしたマッチング方法とは全く異なり、玩秘はベイジアンネットワークを活用しているため高度な「スマートブレイン」の役割を担うことができる。

第6世代の玩秘はファーウェイ(華為科技)やHonorのスマートフォンに搭載されている音声アシストで映画チケット予約サービスを提供し、小規模のユーザーテストを終了した。第7世代のAIフレームワークを使ったフードデリバリーサービスも間もなくリリースされる予定だ。

因果推論アルゴリズムは、昨年のノーベル経済学賞受賞で業界に注目されるようになった。余氏によると、ベイジアンネットワークも海外の学界や産業界に大きな影響を与えたという。2019年に計算機科学のノーベル賞と呼ばれるチューリング賞を受賞したYoshua Bengio氏は、深層学習はすでに停滞期に入り、因果関係の整合がAIで最も重要な課題となるとの見方を示している。

人々の生活リズムが速くなり、個人向け生活アシスト市場は急成長している。AI分野の市場研究とコンサルティングを手がける「Tractica」のリポートによると、バーチャルアシスタントは世界の消費者に重視されており、2025年までに年間アクティブユーザーは10億人以上に増加し、年間売上高は77億ドル(約1兆1000億円)に達すると予想される。

玩秘はフードデリバリー注文、タクシー手配、レストランやアミューズメント施設のリコメンド、ホテル予約などのサービスを提供し、全国の95%以上の地級市をカバーする予定だ。スマート端末を通して人と音声でやり取りをし、ユーザーのさまざまなニーズを認識して的確なリコメンドを提供する。

ビジネスモデルは主に法人向けだ。例えば、スマホメーカーにフードデリバリー、映画など生活消費分野で音声サービスを提供し、実際の取引数を基にユーザーの消費によるバックマージンを受け取る。玩秘はテンセント(騰訊控股)が発表する中国のAIスタートアップ40強に入り、テンセントのAIアクセラレーターに選ばれている。

(翻訳・36Kr Japan編集部)

7月1日より、これまで36Kr Japanのメディアで提供していた記事のうち、一部スタートアップ企業に関するニュースについては、有料コンテンツサービス「CONNECTO(コネクト)」の会員限定で提供します(初期段階では無料会員も対象とします)。まだ登録されていない方は、ぜひそちらをご利用ください。

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録