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ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手Arm(アーム)の中国合弁会社「アーム・チャイナ(安謀科技)」が2022年、30%以上の増収を達成したにも関わらず、96%の減益となったことが分かった。ソフトバンクグループが指名した経営陣が同社を引き継いだ最初の年だった。
ロイター通信が入手した決算資料によると、アーム・チャイナの売上高は21年の6億6500万ドル(約900億円)から22年には8億9000万ドル(約1200億円)近くまで増加したが、純利益は21年の7920万ドル(約107億円)から22年には320万ドル(約4億3000万円)にまで急減した。
中国事業はアームの売上高全体の20~25%を占めると関係者が明らかにした。また、ライセンス料などは前払いだったため、アーム・チャイナの利益の落ち込みがアーム本社に財務的な影響を与えることはないという。21年にはアーム・チャイナがアーム本社に約5億ドル(約670億円)を支払ったという。
公式サイトによるとアーム・チャイナは、北京、成都、上海、深圳に事業所を構えている。社員は900人以上で、うち85%以上が研究開発スタッフだという。同社は先日、エンジニアを中心に100人ほど従業員を解雇したとも報じられている。
*2023年2月21日のレート(1元=約19.6円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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