アリババ系物流「菜鳥」、香港取引所に上場申請 評価額は約3兆円

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アリババグループ傘下の物流企業「菜鳥網絡(Cainiao Network)」が9月26日、香港取引所に目論見書を提出した。アリババは今年3月、持ち株会社制に移行。6つの事業グループと事業会社に再編し、条件が整った順に外部からの資金調達や新規株式公開(IPO)を実施する可能性があると明らかにしていた。菜鳥は、6つの事業グループの中で最初にIPOのプロセスに入る。

菜鳥は2013年、アリババと複数のパートナー企業によって設立された。アリババが国内外で展開する電子商取引(EC)事業の物流を担うほか、物流テックなども手がけている。現在の評価額は200億ドル(約3兆円)を超えると報じられている。

目論見書によると、21会計年度から23会計年度(アリババグループの会計年度は前年4月1日から当年3月31日まで)の売上高はそれぞれ527億元(約1兆1000億円)、669億元(約1兆4000億円)、778億元(約1兆6000億円)で、純損益はそれぞれ20億元(約440億円)、22億9000万元(約480億円)、28億元(約590億円)の赤字だった。23会計年度の純損失は前年比で23%増加した。

21会計年度から23会計年度の国内物流の取扱荷物量はそれぞれ11億2000万件、14億6000万件、23億1000万件。国際物流の取扱荷物量はそれぞれ13億8000万件、16億8000万件、15億2000万件で、越境ECの荷物量では世界一となっている。

*2023年10月2日のレート(1元=約21円、1ドル=約150円)で計算しています。 

(36Kr Japan編集部)

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