中国5Gスマホのシェア、24年85%へ 電子情報製造業に新目標

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中国は24年までに携帯電話出荷台数に占める第5世代移動通信システム(5G)対応スマホの割合を85%以上に増やす。75インチ以上のカラーテレビの市場シェアは25%以上に拡大。ハイエンド製品の供給能力をいっそう高め、新たな成長分野が次々と生まれるようにする。中国工業情報化部と財政部はこのほど、「電子情報製造業2023~24年成長安定化行動方案」を発表し、電子情報製造業の24年までの発展に新たな目標と具体的な措置を示した。

同方案は、技術と製品形態のイノベーションで携帯電話、パソコン、テレビなどの既存電子製品の消費を盛り上げるとし、家電分野の中高級品の消費喚起に向け一連の具体策を打ち出した。

携帯電話分野では、ブランドのハイエンド化を推進、重要なコア技術のイノベーションと応用の刷新を加速し、コスト最適化や技術改善などを頼りに折りたたみ式スマホのエコシステムの成熟を推進、国内市場の需要の持続的な喚起を図る。ディスプレー分野では、新型スマート端末などでの3Dディスプレーやレーザーディスプレーなどの応用の拡大を推進する。

同方案は、仮想現実(VR)や先進計算など六つの新たな成長分野の育成・拡大を図るとした。

中国パソコン大手、聯想集団(レノボ・グループ)の楊元慶会長兼最高経営責任者(CEO)は「コンピューティングは人工知能(AI)に欠かせない要素であり、AIもコンピューティング設備をより賢くする」と語る。同社は最近の投資の大部分をAIコンピューターに投じ、コンピューティングとスマート端末のモデルチェンジやアップグレードを通じ、より多くの市場の開拓を図っているという。

家電は主要な輸出分野の一つで、輸出市場の安定は業界の安定的発展にとって極めて重要となる。同方案は、家電の輸出構造の最適化を図り、高付加価値製品の割合を引き上げ、ブランドの国際競争力の向上を導くとの方針を明確化した。

工業情報化部電子情報司の楊旭東司長は「関連部門や重点地域と共同で、企業が輸出税還付政策を十分に活用するのを助け、通関時の物流効率を高め、物流要素の効率的な統合を推進していく」と語った。

同方案は供給能力の向上と産業構造の高度化に向け、①デジタル経済などの発展ニーズに応じ、集積回路(IC)や新型ディスプレーなどの産業の布石を整え、原材料、設備、部品などの生産能力を高める②弱点となっている産業を補強し、優位にある産業を延伸、従来型産業を高度化し、新興産業を育てる③電子情報製造業におけるグリーン(環境配慮型)工場の建設を奨励し、エネルギーの効率利用、汚染の減量、廃棄物の資源化利用や無害化処理などの機能を備えた技術や設備の開発・普及を図る-など一連の措置を打ち出した。(新華社北京)

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