中国「サンオーダ」の車載電池子会社、IPO手続を開始 評価額は7000億円超

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中国電池大手「欣旺達電子(Sunwoda、サンオーダ)」の子会社で車載電池事業を手がける「欣旺達動力科技(Sunwoda EVB)」(以下、欣旺達EVB)がこのほど、中信証券(CITIC Securities)とアドバイザリー契約を締結し、IPO(新規株式公開)に向けた手続きを正式に開始した。IPO前の最後の資金調達が完了した時点で、同社の評価額は355億6000万元(約7100億円)に達している。

欣旺達EVBは2014年に設立され、電気自動車(EV)など新エネルギー車(NEV)向けに電池セルから電池モジュール、電池パック、バッテリーマネジメントシステム(BMS)までをカバーするバッテリーシステムを開発し、世界の自動車メーカーに提供してきた。

サンオーダは今年7月、欣旺達EVBを分離し、深圳証券取引所の新興企業向け市場「創業板(ChiNext)」に上場させる計画を発表した。

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NEV産業の発展に伴い、欣旺達EVBの業績は急拡大している。売上高は、20年が4億3200万元(約86億円)、21年が29億6400万元(約600億円)、22年が129億2200万元(約2600億円)と爆発的な伸びを示す。親会社の株主に帰属する純損失は、20年が7億700万元(約140億円)、21年が10億5300万元(約210億円)、22年が10億9400万元(約220億円)だった。

車載電池業界団体の中国汽車動力電池産業創新連盟(CABIA)によると、欣旺達EVBの22年の車載電池搭載量は中国5位につけ、世界の上位10社に入った。

中国の車載電池搭載量、22年もCATLが首位を維持 BYD猛追で2位

*2023年10月21日のレート(1元=約20円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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