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中国版TikTok「抖音(Douyin)」の電子商取引(EC)事業「抖音電商(Douyin EC)」の2023年1~10月のGMV(流通取引総額)が2兆元(約42兆円)に迫り、前年比成長率が60%近くに達したことが分かった。中国のビジネスメディア「晚点(LatePost)」が報じた。以前の報道によると、同社は23年の目標GMVを2兆3000億元(約48兆円)としている。
中国のECサイト大手のデータを見ると、アリババグループの国内EC事業「「淘宝天猫商業(Taobao Tmall Commerce)」の21年4月~22年3月のGMVは8兆3000億元(約172兆円)で、前年同期比の成長率はわずか2%だった。23年1〜6月のGMVは19年ぶりに減少に転じた。
京東集団(JDドットコム)の22年のGMVは3兆4800億元(約72兆円)だったが、前年比の成長率はわずか5.6%となった。ショート動画アプリ「快手(Kuaishou、海外版は『Kwai』)」のECサイト「快手電商(Kwaishop)」の22年のGMVは9012億元(約19兆円)、23年1〜6月のGMVは4903億元(約10兆円)だった。
抖音はEC事業のGMVで既に快手を抜き去った。このままの勢いで成長を続けた場合、京東を追い抜くのは時間の問題で、やがてはアリババの強力なライバルになる可能性もある。
*2023年11月15日のレート(1元=約21円 1ドル=約151円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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