ブラジル、関税引き上げを前に中国製EVの輸入急増 BYDがシェアトップ

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ブラジルでは、2024年1〜3月期の自動車輸入台数が大幅に増加した。7月に予定されている純電気自動車(BEV)とハイブリッド車に対する輸入関税引き上げに先立ち、中国製EVが大量に輸入されたことが要因となった。ロイター通信が報じた。

ブラジル開発商工省がこのほど発表したデータによると、24年1~3月期の乗用車輸入額は前年同期比46.4%増の15億ドル(約2300億円)、輸入台数は450%増と急拡大した。うち、中国製のEVとハイブリッド車が全体の約4割を占めた。

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ブラジルは15年にEVとハイブリッド車の輸入関税を撤廃していた。しかし23年11月、ルーラ大統領は国内の自動車産業の成長を促すため、24年1月に輸入関税を復活させると発表した。BEVに対する輸入関税は現在のところ10%だが、7月には18%に引き上げられる。ハイブリッド車については現在の15%から7月には25%に引き上げられる。26年7月にはいずれも35%となる。

ブラジル電気自動車協会(ABVE)が発表したデータによると、ブラジルの24年1~3月期のEV販売台数は前年同期比145%増の3万6090台だった。うち、中国EV大手のBYDが1万4939台を占めて圧倒的トップだった。同社は3月18日、ブラジル東部のバイーア州カマサリ市で建設を進めている大規模生産拠点への投資額を、当初の30億レアル(約870億円)から55億レアル(約1600億円)に引き上げると発表した。

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*2024年4月19日のレート(1ドル=約155円 1レアル=約29円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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