中国の大型EVトラック、寒冷地で重積載の長距離走行を実現 シリーズBで数十億円調達
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大型の電気自動車(EV)トラックを手がける「速豹科技(SuperPanther)」がこのほど、シリーズBで数億元(数十億円超)を調達した。陝西省の榆林市煤炭転化基金(Yulin Coal Conversion Fund )と楡林市楡陽区政府が共同出資し、華興資本(China Renaissance)がアドバイザーを務めた。
速豹科技は2022年に設立され、新エネルギーで走る商用車の開発に注力している。24年4月には、スマート化された大型EVトラック「速豹黒金剛(SuperPanther Black Diamond)」を発表し、同年8月に大規模納車を開始した。Black Diamondは、同社独自のコアシステムを搭載して電費性能・充電性能・寒冷地性能の大幅改善を実現し、市場で大きな注目を集めている。
納車開始から約半年間、速豹科技は顧客と共同でBlack Diamondの現場運用を進め、従来の大型EVトラックでは不可能だった「重積載での長い登坂」「寒冷地での冬季走行」「片道300kmの長距離輸送」などを実現した。
華興資本によると、中国の大型トラック市場の新エネルギー化率は2024年に初めて10%を突破した。速豹科技は25年に新たな資本投入と生産能力の拡大を進め、中国での納車規模拡大を実現し、物流輸送の新エネシフトを後押ししていくという。
同社は現在、欧州の老舗自動車メーカー「Steyr Automotive」と大型EVトラックの新シリーズの共同開発を進めている。すでに開発後期の段階に入っており、2025年中に顧客による試験運用を開始し、年末には納車が実現する見通しとなっている。
*1元=約21円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)