中国TetraBOT、世界初の「防爆人型ロボット」発表 危険な現場作業に対応

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中国のロボットメーカー「天創電子技術(TetraBOT Electronic Technology)」がこのほど、世界初の防爆仕様の人型ロボット「天魁1号」を発表した。

天魁1号は、爆発の恐れがある危険な現場での作業向けに開発され、人型ロボットとしては世界で初めて国際的な防爆基準「IIC T6」に合格している。ロボットアームなどの各部設計をモジュール化した上で、高負荷にも耐えられるデュアルモーターの四輪駆動を採用。耐久性に優れどんな地形にも対応し、マルチセンサーによるナビゲーション機能も備える。

全高は220cm、全身の関節自由度は30軸。腰の部分を折りたたんで高さを調節することができ、アームを垂直に伸ばせば最大で高さ300cmの場所に手が届く。取り扱える重さは最大25kg、5時間の連続稼働に耐えられるという。

電力産業でのスイッチングやバルブ操作、洋上風力発電のブースターステーションの遠隔操作、火力発電所や原子力発電所での複雑な修理作業、防爆が必要とされる石油化学工業の現場でのバルブやモーターの操作など、幅広い場面で活用でき、現場作業の安全面でのリスクを大幅に低減できる。

中国の人型ロボット、洋上風力発電や災害救援などの特殊分野で活用加速

天創電子技術は2011年に設立され、江蘇省南京市に本社を置く。特殊な移動型スマートロボットを開発する企業として、中国政府から「国家高新技術企業」に認定されている。

(36Kr Japan編集部)

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