“中身より個性”で勝負 英「Nothing」、激戦の中国スマホ市場に参入

英デジタル機器メーカー「Nothing Technology」が、中国で初めて正式的に製品を発表する。フラッグシップスマートフォン「Phone (3)」と、同社初のヘッドホン「Headphone(1)」を中国市場に投入する予定だという。

「Phone(3)」の米国における販売価格は799ドル(約12万円)で、iPhone 16と同水準に設定されている。ただし、そのスペックは必ずしも突出しているとは言い難い。搭載されているチップセット「Snapdragon 8s Gen4」は、Redmiの「Turbo 4 Pro」やvivoの「iQOO Z10 Turbo Pro」など、中価格帯の機種でも採用されている。カメラは5000万画素を含む3眼構成で、バッテリー容量は5150mAh、65Wの有線および15Wのワイヤレス急速充電に対応するが、全体的なスペックは中国メーカーのフラッグシップモデルを下回る。

Nothingは、中国スマホ大手OPPO傘下の「OnePlus(一加)」の共同創業者、カール・ペイ(裴宇)氏が立ち上げたブランドだ。世界シェアはわずか0.2%だが、ここ10年でスケール化を達成した唯一のスマホ系スタートアップとされている。最大の強みは、他社にはない独創的なデザイン性にある。

Phone(3)はデザインを大きく刷新し、背面の「Glyph Interface」は489個のLEDから成るサブディスプレー「Glyph Matrix」に進化。着信や通知、バッテリー残量などを視覚的に表示でき、アニメーションを自由に変更することもできる。さらに、AI機能「Essential Space」を搭載しており、本体を裏返してボタンを押すだけで音声記録や高速検索ができる機能も追加されている。

話題の透けるスマホ「Nothing」、世界販売400万台突破

Nothingは、ファーウェイやシャオミ、OPPOなど競合がひしめく中国スマホ市場で勝負する必要がある。とはいえ、創業者のカール・ペイ氏はガジェット愛好家の間で大きな影響力を持つ。若者を意識した個性的なデザインと適正な価格、安定した性能の製品を提供し続けて、中国大手との直接対決を避けられれば、「小さくても魅力的な」ブランドとして忠実なファン層を獲得できるかもしれない。

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*1ドル=約149円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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