BYD傘下高級EV「DENZA」が欧州上陸、価格は2000万円超 1500kW超急速充電で地元勢を圧倒

中国自動車大手の比亜迪(BYD)傘下の高級電気自動車(EV)ブランド「騰勢(DENZA、デンツァ)」は4月8日、フランス・パリのオペラ座で欧州進出発表会を開催し、フラッグシップモデル「Z9GT」と多目的乗用車(MPV)「D9」の欧州市場への投入を発表した。Z9GTは、ポルシェやポールスターなどの競合車種に対抗するモデルと位置付けられており、欧州での価格は11万5000ユーロ(約2200万円)。

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同時にBYDは、欧州で第5世代の超急速充電技術も発表した。この技術は第2世代「ブレードバッテリー」を基盤とし、1基あたりの最大出力は1500キロワット(kW)に達する。常温環境では5分で充電率10%から70%、9分で97%まで充電可能とされる。さらに氷点下30度の極寒環境でも、20%から97%まで12分で充電できるという。各充電ステーションには200〜300キロワット時(kWh)の統合型蓄電システムも備えられ、電力網から低出力で充電し、高出力で車両へ放電できるため、送電容量に制約のある地域でも柔軟に設置できる。

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比較対象として、現在欧州の主要充電ネットワークである「IONITY」の最大出力は350kW、最新の「Alpitronic」の設備でも最大600kW(将来的に1000kWへ拡張可能)にとどまる。BYDの1500kW方式は、出力面で大きな優位性を持つ。

BYDは今後、海外で6000カ所の超急速充電ステーションを整備する計画で、うち3000カ所を欧州に配置する。2026年夏から欧州の主要地域で整備を開始する予定だ。

中国国内市場では、2026年3月初めの時点で4239カ所の超急速充電ステーションを開設済みで、年内に2万カ所にまで拡大する計画となっている。このうち高速道路沿線では、概ね100キロメートル(km)間隔で2000カ所を配置する方針だという。

*1ユーロ=約187円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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