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インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)はこのほど、今年上半期(1~6月)の同国の純電気自動車(BEV)販売台数が前年同期比3.7倍の3万5749台だったと明らかにした。うち93%を中国の自動車ブランドが占め、インドネシアの自動車産業の発展と電動化を効果的に支えた。
同協会の統計によると、中国勢のBEV販売台数をメーカー別にみると、比亜迪(BYD)がリードし、上海汽車集団と米ゼネラル・モーターズ(GM)、広西汽車集団の合弁会社である上汽通用五菱汽車、奇瑞汽車、広州汽車集団傘下で新エネルギー車(NEV)ブランド「埃安(AION)」を展開する広汽埃安新能源なども上位に入った。業界関係者はインドネシアでEV販売台数が大幅に増加した原因について、EVブランドの多さ、コストパフォーマンスの高さ、現地生産の持続的な推進の3点を挙げた。
インドネシアバンドン工科大学(ITB)の自動車専門家ヤネス・マルティヌス・パサリブ氏は取材に応じ、インドネシアのEV市場は車種の選択肢が増え、自家用車にとどまらず、商用車分野にも拡大しているとし、ある中国ブランドが最近、路線バスや救急車にも使用できる多機能型EV商用車を発売した例を紹介した。
インドネシアの自動車産業はここ数年、急速に発展し、クリーンエネルギー車への移行が加速しつつある。業界関係者の間では、同国においてEVはまだ市場育成の段階にあるものの、その急速な成長ぶりは業界の巨大な発展の潜在力を示しているとの見方が広がっている。【新華社ジャカルタ】
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