4分間で一品完成、中華料理ができるスマート調理ロボット

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レストランにとって不可欠な調理という作業も、人間の代わりにロボットが担当することが増えてきた。

レストランは調理師に頼るところが大きい一方、調理師は流動性が高い職種であるため、熟練した技量を持ち、かつ経営者にとって管理のしやすい調理師を確保するのは難しい。また、調理場は油煙が多く、廃棄物の処理も課題だ。一方、顧客側においては現在の若者の多くは自炊する時間がなく、フードデリバリーばかりでは安全性の不安があるといった悩みがある。

「飛子科技(Feyzi)」はこうした「食」の問題を解決しようと2016年に設立された。主な製品はスマート調理ロボットで、現在第4世代まで開発されており、50種類以上の料理を作ることができる。中華料理の調理の規格化が実現できているので、常時監視していなくても調理することができ、誰にでもすぐに使うことができる。

同製品は20件以上の特許を取得しており、使用の流れは以下の通りである。

まず、人の手でレシピをシステムに入力する。食材の洗浄、切り分けなど下準備を人間が行えば、その後の調理はロボットが行う。センサーにより温度コントロール、食材を入れるタイミング、調味料の量などを判断し、調理時のロボットアームの位置は専用プログラムで調整する。環境面では特許取得済みの技術で油煙を浄化してから排出し、残り滓は粉砕してから廃棄する。

中国では2014年から調理ロボットが使われ始め、主に家庭用と業務用に分けられる。メーカーは「九陽(Joyoung)」、「シャオミ(小米)」、「美的(Midea)」、「上海愛餐(aicanwang.cn)」、「智味来(whzwl.cn)」などがあり、価格は数千元から数万元(約数万円から数十万円)とまちまちだ。現時点で調理ロボットは技量の低い調理師の代わりにしかなれず、高級レストランに対する影響は小さい。

同社の創業者は、2020年には米国、カナダに進出したいと考えている。これらの地域は調理師の人件費が高いため、ロボットに対するニーズがより高くなっている。また、個人向けのサービスも検討しており、料理が苦手または自炊する時間がなく、かつ健康的な食事を求めるユーザーをターゲットと想定している。同社はオンラインでレシピの閲覧、食材の購入ができるアプリも開発した。
(編集・Ai)

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