中国の自動運転EVトラック「DeepWay」、プレIPOで累計3.1億ドル調達 異例の国際資本が集結
中国発自動運転EVトラックメーカー「DeepWay(深向科技)」はこのほど、プレIPOラウンドで追加調達を実施し、累計調達額が3億1000万ドル(約490億円)を超えたと発表した。アラブ首長国連邦(UAE)投資会社Stone Ventureが主導し、豪NGS Super、厦門国昇基金(Xiamen Guosheng Fund)、シンガポールABC Impact、南京融和創投(Nanjing Ronghe Venture Capital)も参加した。中国の地方国有資本と海外の産業資本が同一ラウンドに参加するのは異例で、DeepWayのグローバル展開に対する市場の高い期待を反映した形となった。
DeepWayは2020年7月、中国検索大手百度(バイドゥ)と貨物輸送企業「獅橋集団(Lionbridge Logistics)」によって設立された。2025年11月には、香港取引所に上場申請をしている。財務データによると、売上高は2022年のゼロから、2023年に4億2600万元(約98億円)、2024年に19億6900万元(約450億円)へと拡大。2025年1~6月期も15億600万元(約350億円)に達した。
DeepWayは、新エネルギー(NEV)トラックメーカーではなく、自動運転の実現を最終目標とするテック企業という位置付けだ。すでに全シリーズに自動運転レベル2(部分運転自動化)の運転支援システムを標準装備した車両の大規模納車を実現しており、車両販売を通じて安定したキャッシュフローを構築している。これら実際に運行される車両は、現実の走行環境から運行計画や制御データを継続的に蓄積している。こうして得られたデータが自動運転モデルの訓練やアルゴリズム改善に活用されることで、「車両の販売」「データの蓄積」「技術の進歩」という好循環を形り出している。
自動運転レベル4(高度運転自動化)の隊列走行に対応した車両も量産段階に入っている。複数地域で自動運転の試験許可を取得しており、内モンゴルや新疆などでは貨物輸送の実運用も始めている。

自動運転の隊列走行に対応した車両も量産段階に
顧客には、申通快逓(STO Express)、寧徳時代(CATL)、蒙牛集団(Mengniu Dairy)、順豊控股(SFホールディング)、イケアなどが名を連ねる。海外においても商業展開を積極的に進めている。
*1ドル=157円、1元=約23円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)