モバイルバッテリーのアンカー、香港上場を申請 日本で首位シェア・売上830億円

中国モバイルバッテリー大手の安克創新科技(Anker Innovations;アンカー)は香港証券取引所(HKEX)のメインボードに上場申請書を提出した。2026年6月3日に香港証券取引所が開示した文書で明らかになった。同社は2020年に深圳証券取引所の創業板に上場しており、香港上場が実現すれば中国本土と香港の重複上場となる。

2011年に設立されたアンカーは、本社を湖南省長沙市に置く中国有数のグローバル家電・電子機器メーカーだ。主力事業は充電関連製品の「Anker」および蓄電製品の「Anker SOLIX(アンカーソリックス)」、スマートセキュリティや清掃機器などの「Eufy (ユーフィ)」、オーディオの「Soundcore (サウンドコア)」だ。25年の売上高は、前年比23.49%増の305億1400万元(約7300億円)で、純利益は25億4500万元(約610億円)だった。

わずか10gのAIレコーダー登場 ByteDance×Ankerが会議業務を“自動整理”

特筆すべきは、アンカーの売上高の約96%が海外市場からである。北米と欧州を主力とし、売上高の半分以上をアマゾン経由が占める。また、日本も重要な海外市場の一つで、2013年に日本法人「アンカー・ジャパン」を設立。モバイルバッテリーや充電器、データケーブルなどの分野で日本国内トップのシェアを握る。製品の国内累計販売台数は1億台を突破し(同社発表)、「一家に一台」アンカー製品を保有する計算になるという。25年12月期の日本売上高は前期から100億円以上増の830億円に達し、目標に掲げる1000億円に近づいている。近年は直営店「アンカーストア」を展開するほか、Jリーグの川崎フロンターレへのスポンサーなどを通じて、日本市場での事業展開を強化している。

中国、モバイルバッテリーで大規模リコール騒動。地元メディアが暴いた「急速充電スペック」の裏側【人気記事再掲】

創業期から越境ECを主軸に徹底したグローバル化を推し進めてきた同社にとって、今回の香港上場は、国際的な資本調達や海外事業をさらに加速させるための足がかりとなりそうだ。

*1元=約24円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

日本企業のDXを促進するプラットフォーム「CONNECTO」
無料コンテンツ公開中

最新記事