中国「Zhipu AI」、上場後初決算は増収400% トークン利用量は年初から40倍超に
中国のAI企業「智譜(Zhipu AI)」が上場後初となる半期決算を発表した。2026年上半期(1~6月)の売上高は前年同期比399.7%増の9億5400万元(約220億円)に達し、早くも25年通期の売上高を上回った。損失額は12.1%縮小して20億7200万元(約480億円)となった一方、調整後純損失は12.1%拡大して19億6400万元(約450億円)だった。
好調な業績をもたらしているのが、ビジネスモデルの転換だ。これまでのオンプレミス型からクラウドサービスへと、事業の軸足を移している。上半期のMaaS(Model as a Service)プラットフォームおよびAPI事業の売上高は2735.7%増の8億2500万元(約190億円)へと急伸し、売上高全体に占める割合も15.2%から86.5%へと拡大、最大の収益の柱となった。
AIモデルの性能向上も、利用量の急増につながっている。今年に入って「GLM-5」「GLM-5.1」「GLM-5.2」「GLM-5.3-Flash」といったAIモデルを相次いで投入し、コーディングやAIエージェント、長期タスクへの対応能力を強化してきた。8月末時点で、MaaSプラットフォームのトークン利用量は年初から40倍以上に膨らみ、プログラミング向けの有料プラン「Coding Plan」でも利用量が23倍に増加した。APIの平均単価も約101%上昇し、年間経常収益(ARR)は16億ドル(約2500億円)に達した。
しかし、高い成長率の裏では多額の投資が続いている。上半期の研究開発費は33.6%増の21億3100万元(約490億円)となり、同期売上高の2倍以上に達した。クラウド事業の比率が急拡大するのに伴い、全体の粗利率は50%から26.4%に低下している。
注目すべきは、MiniMaxでも同様の変化が起きていることだ。消費者向けサービスに代わり、オープンプラットフォームおよび企業向けAIサービスが最大の収益源となった。中国のAIモデル大手では、APIやコーディング向けサブスクリプション、AIエージェントなど継続的な収益につながるサービスを中心としたビジネスモデルへと移行しつつある。
*1ドル=約154円、1元=約23円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)