無人配送車3万台を展開、中国「新石器(Neolix)」が新たに630億円調達
中国の無人配送車(ロボバン)企業「新石器(Neolix)」は10月20日、博裕投資(Boyu Capital)とある政府系ファンドが共同で主導するシリーズEで約4億ドル(約630億円)を調達したと発表した。アリババ傘下のAEF NextGen香港基金、シンガポールのテマセク・ホールディングス傘下Vertex Growth Fund、広州汽車(GAC)傘下の広汽資本(GAC Capital)、タイの大手財閥・正大集団(CPグループ)傘下のロボット事業会社「正大機器人(CP Robotics)」などが出資したほか、既存株主の磊石資本(Greatstone Capital)、SBVA(旧ソフトバンク・ベンチャーズ・アジア)、亦荘国投(E-Town Capital)、高榕創投(Gaorong Ventures)なども追加出資した。これまでの累計調達額はすでに100億元(約2400億円)を超えている。
新石器は2018年に設立され、レベル4(L4)自動運転のロボバンの開発・運用を主力事業とし、宅配、生鮮食品のコールドチェーン物流、スーパーなどへの配送に活用されている。今回調達した資金は、中国内外の運営体制と現地サービス網の整備に加え、エンドツーエンド型自動運転モデルの学習強化に充てられ、これにより車両性能の向上および運用・保守コストの削減を図る。
同社によると、これまでに世界約20カ国、300以上の都市に3万台超のロボバンを導入し、車両群の自動運転による走行距離は累計2億6000万キロメートルを超える。アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビでロボバンの商用運行ライセンスを取得したほか、欧州の複数国で公道テストを実施している。また、日本や韓国などでも事業展開を進めている。
最高経営責任者(CEO)の余恩源氏は、今年、中東市場での受注台数が1万台を超えた一方、輸送などの要因により、実際の納入台数は1000台に満たないと明らかにした。受注を安定的な納入に結びつけるとともに、車両・運用・保守の各コストを抑えることが、無人配送の商業化の鍵だとしている。
*1ドル=約158円、1元=約24円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)