vivoが最薄型5Gスマホ「X50」を発売 世界初のジンバルによる強力手ブレ補正機能を実現

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

大企業編集部お勧め記事注目記事

vivoが最薄型5Gスマホ「X50」を発売 世界初のジンバルによる強力手ブレ補正機能を実現

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

中国のスマートフォン大手vivoは6月1日、最新フラッグシップ機種「X50」シリーズを発表した。同社の「デザインドリブン戦略」から誕生した初の製品で、「エレガントデザイン」をコンセプトとしている。

背面にはクアッド(4眼)カメラが収まりよく配置されている。メインカメラは世界で初めてスマートフォンでジンバルによるブレ防止機能を実現するカメラだ。ジンバルは本来、カメラを取り付けて固定させる回転台を指し、カメラを水平あるいは特定の角度に固定することにより手持ち撮影で発生するブレを防ぐものだ。X50シリーズではこのジンバルをスマートフォンの中に入れ込み、強力な手ブレ補正機能を実現した。

Vivoによると、同社のジンバルカメラはモジュールチルト方式(カメラモジュールの外部からモジュール全体を制御する方式)の光学手ブレ補正など複数の手ブレ防止技術を採用、画面全体を安定させるほか、露出時間を大幅に伸ばせる(シャッタースピードを遅くできる)ため低照度環境下でも感光性能が向上し、夜景撮影で効果を発揮する。

ただし、ジンバルカメラを導入したことでデメリットもある。レンズフレームが本体から2ミリも突起してしまうことだ。これを解決するために、Vivoは特殊形状の磁動力フレームを用いてレンズフレームの占有面を40%縮小したほか、厚さも1ミリ減らした。またディスプレイからジンバルまでの距離をわずか0.13ミリにまで圧縮するなど、薄型化に成功した。

スマートフォンに搭載されるレンズの数がますます増える中、vivoはカメラの専門性をより向上させるコンポーネントをもう一つ追加した。結果的に設計の難易度はさらに上がり、コアコンポーネントの従来の配列を変えるほどの工夫も必要となったが、こうした苦心によって、スマートフォンがますます本物のカメラに近づいた。

コンポーネントが増えているにもかかわらず、X50シリーズの外観はスッキリしている。標準機種「X50」の本体は厚さわずか7.49ミリで、5Gスマホとしては最薄型に属する。上位機種「X50 Pro」は8.04ミリで、重さはX50が173グラム、X50 Proが181.5グラムの5G最軽量クラスだ。5G対応機種は一般的にバッテリー容量が4000mAhを超えるため、重さ200グラムの壁を切るのが難しい。

その他のスペックに関しては、X50、X50 ProのいずれもCPUはクアルコムの「765G」を採用。ディスプレイは6.56インチのAMOLEDディスプレイで、上位機種のX50 ProおよびX50 Pro+では湾曲ディスプレイを採用している。リフレッシュレートはX50、X50 Proが90Hz、X50 Pro+が120Hz。指紋センサーを搭載し、フロントカメラは左上隅のパンチホールに収納している。

価格は標準機種のX50の場合、メモリ8GB・ストレージ128GBが3498元(約5万4000円)、メモリ8GB・ストレージ256GBが3898元(約6万円)で6日発売。上位機種のX50 Proはメモリ8GB・ストレージ128GBが4298元(約6万6000円)、メモリ8GB・ストレージ256GBが4698元(約7万2000円)で12日発売。最上位機種のX50 Pro+はメモリ8GB・ストレージ128GBが4998元(約7万7000円)、メモリ8GB・ストレージ256GBが5498元(約8万5000円)、メモリ12GB・ストレージ256GBが5998元(約9万2000円)で7月発売。カラーは4色展開だ。
(翻訳・愛玉)

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録