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電気自動車(EV)大手「比亜迪(BYD)」傘下で半導体事業を手がける「比亜迪半導体(BYDセミコンダクター)」が、中国のハイテクベンチャー向けの株式市場「科創板(スターマーケット)」への上場を検討しているという。ロイター傘下の金融メディア「IFR (International Financing Review)」が7月9日に報じた。この報道についての取材に対し、BYD側からは「公式発表をご参照ください」と回答があった。
比亜迪は4月14日、完全出資子会社の「比亜迪微電子(BYDマイクロエレクトロニクス)」を再編し、比亜迪半導体へと社名を改称した。増資・資本参加などの方式で戦略投資を受け入れ、適切なタイミングでの子会社上場を積極的に模索するとの狙いからである。
それから2ヶ月で、比亜迪半導体は2回に渡り約27億元(約413億円)の戦略投資を受け入れた。5月26日には「セコイア・キャピタル・チャイナ(紅杉資本中国基金)」や「中金資本(CICC Capital)」などから計19億元(約290億円)を、6月15日にはシャオミ傘下の「小米長江産業基金」、レノボ傘下の「聯想長江科技産業基金」、「深圳市創新投資集団(Shenzhen Capital Group)」など30社から計約8億元(約120億円)を調達している。
これらは比亜迪半導体の企業価値を75億元(約1145億円)と見積もって実施され、資金調達後、親会社である比亜迪の持株比率は72.3%となった。資金調達時における比亜迪半導体の企業価値とされた75億元と、2回の戦略投資により調達した資金を合計すると、同社の評価額はすでに100億元(約1530億円)を超えたことになる。
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