ライバルに差をつけ始めた中国版テスラ「NIO」、20年3Q決算は売上・納入台数共に大幅増

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11月18日、中国の新興電気自動車(EV)メーカー「蔚来汽車(NIO)」が2020年第3四半期(7月1日~9月30日)の決算を発表した。それによると、総売上高は前年同期比約150%増の45億2600万元(約714億円)、普通株主に帰属する純損失は前年同期から50%以上縮小し11億8800万元(約187億円)となった。

第3四半期の粗利益は5億8600万元(約92億3000万円)、自動車販売事業による粗利益率は14.5%、総粗利益率は12.9%と、2020年中に累計20%以上改善している。蔚来によれば、大型SUV「ES8」の改良による平均販売価格の上昇、材料コストの低減、ユーザーに給付するバッテリー補助金の削減、生産能力拡大によるスケール効果などが要因だとしている。

本四半期、蔚来の自動車納入台数は12206台で、前年同期の4799台と比べ154%増加した。直近2四半期の納入台数の合計は、「理想汽車(Li Auto)」、「小鵬汽車(Xpeng Motors)」、「威馬汽車(WM Motor)」などのライバルを上回り、今年の中国国内新興自動車メーカーの記録を更新した。

創業者の李斌氏は、第4四半期の見通しとして、自動車の納入台数は1万6500~1万7000台、売上高は62億5900万~64億3600万元(約986億~1014億円)、通期営業キャッシュフローはプラスになると予想している。

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