グーグル、正面にはEUによる巨額制裁金問題、背後ではアマゾンがスマートホームで戦いを挑む

アマゾンはスマートテレビとスマートピーカー市場でグーグルを真っ向から迎え撃つ。

先日、グーグルのアンドロイドシステムによる市場での不公正な競争行為に対し、EUは45億ユーロの制裁金を科した。この事により携帯電話市場の競争がある程度標準化された。これについて、アマゾンがアンドロイドスマートフォンにおいてグーグルと争うことになるだろうとする見方もある。

しかしアマゾンには未だ動きはない。イギリスのフィナンシャルタイムズは、欧州監督機関は携帯電話市場におけるさらなる競争を促したが、アマゾンはスマートフォン分野でグーグルに対抗するのをやはり諦め、戦いの場をスマートテレビやスピーカー等新たな機器に移していると報じた。

アマゾンは以前ファイアーフォンというスマートフォンをリリースしたが失敗に終わり、その後、第2世代のファイアーフォンのリリース計画はうやむやになっている。加えて、現在スマートフォン市場は日に日に飽和してきており、アマゾンが将来スマートフォン市場に戻ってくるかどうかはまだ不明である。

アマゾンはスマートフォン市場で大失敗した後、引き続きリリースしたスマートスピーカーのEco(エコー)により、スマート家具市場における競争で優位に立った。

しかしグーグルも弱みを見せなかった。2016年にグーグルはスマートスピーカーのグーグルホームを発表し、アマゾンのエコーに真っ向から挑戦状を叩き付けた。

全世界のスマートスピーカー市場は主にアマゾンとグーグルで占められている。Canalysの統計によると、2017年にアマゾンのシェアは79.6%に達し、グーグルの19.3%を大きく上回っていた。2018年5月までの全世界のAIスピーカー市場におけるグーグルの市場シェア率は36.2%で第1位になり、成長率は48.3%に達している。一方、アマゾンの市場浸透率は27.7%にダウンし、成長率は8%で、グーグルに大きく後れを取った。

スマートスピーカーだけでなく、スマートテレビも両企業が市場の奪い合いをしている。IHS Markitの統計によると、2018年、全世界におけるスマートテレビの出荷比率は70%に達し、成長はわずかに3.5%、台数は2.23億台に達すると予想される。

スマートテレビ市場では、アマゾンにはFire TVがあり、グーグルはChromecastを開発している。アマゾンは通常、自らのハードウェアデバイスを用いて新市場を開拓するが、グーグルはアンドロイドやグーグルホームが後押しをしている。

アマゾンとグーグルの競争は、業界ではアマゾンの方が優位になっていると見なされている。スマートスピーカーでは、Creative StrategiesのアナリストMilanesi氏は、ユーザーが音声認識デバイスでスピーディーに検索結果を取得できないので、競争におけるグーグルの優位性が失われていると考えている。スマートテレビでは、あるスマートテレビの経営幹部は、アマゾンのFire TVはグーグルのアンドロイドよりも大きな脅威であると話している。

スマートスピーカーとスマートテレビの市場において、アマゾンとグーグルのどちらが一歩先を行くのか、今のところまだわからない。ただ市場の多様化競争の傾向は確かに注目すべきもう一つの焦点である。

2018年、全世界のスマートスピーカー市場は最早アマゾンとグーグルの両者の争いという単一局面ではなくなっており、中国のシャオミスピーカーと天猫(Tmall)スピーカーが参入し、市場は徐々に多様化し始めている。Canalysの統計によると、2018年5月までの天猫スピーカーとシャオミスピーカーはそれぞれシェア率が11.8%と7%で、全世界のスマートスピーカー市場において第3位・第4位となっている。両企業のスマートスピーカー市場におけるパフォーマンスは将来有望である。

スマートスピーカー市場では中国のシャオミや天猫等新たなライバルが次々と加わり、スマートテレビ市場では、サムソン等も無視できない重要な役割を果たしている。新規参入者は大手による独占状態を打開できるだろうか?

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