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5月16日、中国最大の医療機器メーカー「マインドレイ・メディカル(邁瑞生物医療電子)」は公告を発表し、完全子会社の「邁瑞全球(香港)有限公司(MR Global (HK) Limited)」とその完全子会社である「Mindray Medical Netherlands B.V.」を通じ、体外診断用医薬品(IVD)の原料サプライヤーであるフィンランドの「Hytest Invest Oy」およびその子会社の株式を総額約5億4500万ユーロ(約724億円)で取得する意向であることを明らかにした。
フィンランドを拠点とするHytestは1994年に設立され、体外診断用医薬品に使用される抗原・抗体の工業生産を主幹事業とする。同社の2020年の売上高は2809万ユーロ(約37億3000万円)、純利益は657万ユーロ(約8億7400万円)に達している。
マインドレイ・メディカルは、患者の生体情報のモニタリングと生命維持、体外診断製品、医用画像システムの分野を主力業務とする。マインドレイ・メディカルは2020年、体外診断事業による売上高が前年比14.31%増の66億4600万元(約1125億円)にのぼったが、これは新型コロナウイルス感染症の抗体検査キットが業績を押し上げ、従来の体外診断用医薬品事業の停滞による影響を補ったためだ。
マインドレイ・メディカルによると、今回の買収の目的は、体外診断に用いる化学発光製品およびその原材料を研究開発するコア・コンピタンスの構築をさらに強化し、産業チェーンにおける川上/川下のグローバル展開を最適化するためであるとのこと。
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