アジア女性を美しく見せるスポーツウェア「MAIA ACTIVE」、シリーズCで18億円を調達

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スポーツウエアデザイナーズブランド「MAIA ACTIVE(瑪婭)」がこのほど、シリーズCで百麗国際から約1億元(約18億円)を調達した。

MAIA ACTIVEは2016年設立で、アジア人女性向けのスポーツウエアを中国市場で販売する。創業者の欧逸柔氏は米ファッションブランド「J.CREW」、「Doo.Ri」でデザイナー経験があり、共同創業者の王佳音CEOは米ファッションブランド「ヴィクトリアズ・シークレット」に勤めた後中国人気ソーシャルEC「小紅書(RED)」のEC部門に加わった。

同社は2020年から著名人の代わりに素人モデルを起用し、実体験に基づいたストーリーで共感を誘う広告スタイルを取っている。

中国人女性のスポーツウエアに関する悩みを解決するため、MAIA ACTIVEはビッグデータを使ってアジア人女性に適したデザインを研究している。例えば、アジア人女性は腰の細さとヒップの形を気にするため、パンツはウエストの位置を高くしているほか、アジア人女性の足の長さや太さの比率を基にデザインする。

女性が着心地を重視してワイヤー入りや体を締めつける下着を嫌がるようになったため、MAIA ACTIVEはスポーツ中でもサポート力を発揮し、通気性が高く着心地が良いブラジャーを開発した。

2020年に同ブランドはスポーツウェア開発のラボラトリーを設立。テクノロジーを活用した生地を自社開発し、裁断、生地、色、着心地の4方面からアジアの気候、アジア人の皮膚の色に合った製品を提供している。同社は米国デュポン社開発のストレッチ素材ブランド「ライクラ」、イスラエルのNILIT、米INVISTAなどの有名な化繊ブランドやメーカーと提携している。

同社の売れ筋商品にスパッツやスポーツブラがある。人気のスポーツ用スパッツは、アリババ傘下ECモール「天猫(Tmall)」の6月の大型セールで20、21年の2年連続でスポーツ用パンツ部門の売り上げ1位を獲得し、これまで累計25万着以上を販売した。

また、ブランド設立当初からDTC(Direct To Consumer)をブランド戦略の中心に据え、販売チャネルのコストを下げて資金を研究開発に投じ、製品のコストパフォーマンス向上を図っている。

そのため、MAIA ACTIVEはソーシャルメディアでオリジナルコンテンツやKOL(Key Opinion Leader)を起用したマーケティング、ユーザー生成コンテンツでブランドイメージを構築している。主な販売チャネルはTmall、TikTok中国版「抖音」のECサイト「抖音小店(Douyin Xiaodian)」などのオンラインプラットフォームと実店舗だ。製品価格は主に300~500元(約5300~8900円)だが、2000元(約3万6000円)以上のシリーズもある。

オンラインでの売上高は19年に300%以上伸びて1億元(約18億円)を超えた。21年には売上高は3億元(約53億円)の大台を突破し、年平均成長率は166%に達した。今年11月の大型セールの売上高は昨年から倍増し、11月単月の売上高は5000万元(約8億9000万円)を超え、スポーツウェアカテゴリーで売上高トップ10に入った。

MAIA ACTIVEは購入経験のあるユーザーが53万人、会員数30万人以上、顧客維持率が業界平均の2倍、客単価は業界平均の4倍となり、ユーザー規模の拡大および試着ニーズの高まりを受け、19年に上海に最初の実店舗を開いた。

21年は実店舗の開拓を加速させ、年末までに8都市に18の直販店の展開を進めた。実店舗は平均3カ月で黒字を実現し、客単価はオンライン販売の1.5倍だ。1坪あたりの売上高は8000元(約14万2000円)で、業界平均の5倍近い。

22年末までに初の旗艦店のほか、約50店舗を出店する予定だ。

(翻訳・二胡)

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