中国、ドローンショーがブームに 23年は100以上の都市で173回実施

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中国貴州省六盤水市南開郷で今年3月、ミャオ族跳花節(祭り)に合わせてドローンショーが行われ、地元の人々や多くの観光客の目を楽しませた。
 
このドローンショーを行ったのは貴州省数智文化科技である。昨年8月にドローンショー事業を開始して以来、すでに公演を29回実施、延べ1万7750機のドローンを使用した。
 
江西省では2017年に江西空中未来科技創新集団がドローンショー市場に進出し、今では省内大手のドローン製造・演出企業となっている。同社の陸凌岳(りく・りょうがく)総経理によると、同社は2023年に国内外の100以上の都市でドローンショー173回を実施し、使用したドローンは延べ17万5千機に上った。
 
ドローンショーは科学技術と芸術を組み合わせた演出で、低空経済(低高度飛行活動などによってもたらされる総合的な経済)や夜間経済(ナイトタイムエコノミー)の分野で大きな将来性がある。中国はここ数年、低空経済の発展を奨励しており、今年2月に開かれた中央財経委員会第4回会議では、プラットフォーム経済や低空経済、無人運転などを組み合わせた新しい物流モデルの発展を奨励すると強調した。今年3月に行われた政府活動報告にも「低空経済」の文言が盛り込まれ、新たな成長のエンジンとして積極的に発展させる方針を明確に打ち出している。
 
陸氏は低空経済を力強く支える国家政策と関連管理制度が実施されることで、ドローンショー業界のルールに沿った秩序ある発展が保障され、市場規模のさらなる拡大に役立つとの見解を示した。
 
業界関係者はドローンショー市場が急成長を続けている主な原因として、①ドローンの価格が低下し、利用場面の多様化が進んだ②ドローン技術が安定し、使用の敷居が下がった③ドローンメーカーがコンテンツの刷新を追求し、ショーの鑑賞性を高めた④ソーシャルメディアプラットフォームで共有されたドローンショーが大きな注目を集め、顧客に認知されるようになった-などを挙げた。
 
ここ数年、ドローンショーの消費主体は多様化が進み、政府部門や企業、一般市民にまで拡大している。
 
ドローンショー演出サービスを提供する中国企業は海外での大規模イベントや展示会などに招待され、海外進出も果たしている。
 
業界関係者によると、現在はライトショーがドローンショーの中心であるが、今後はさらに多くの要素が登場する可能性がある。ドローンショーが行われる場面も文化・観光事業や企業活動などから個人消費へと拡大していくとみられる。(新華社貴陽)

1回の演出で ドローン2000機も登場!「より多く」「より独創的に」ーー急成長する中国のドローンショー

*アイキャッチ画像は、ウィーチャットアカウント「金錯刀(ID:ijincuodao)」より

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