トヨタ出資の自動運運転「Pony.ai」」、欧州ルクセンブルク企業と技術開発で連携

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自動運転技術の開発を手掛ける中国の小馬智行(ポニー・エーアイ、Pony.ai)は23日、ルクセンブルクの移動サービス大手、エミール・ウェーバーと了解覚書(MOU)を結んだ。両社はルクセンブルクで、自動運転車両・技術の研究開発と事業展開を連携して進める。

小馬智行は今年9月、同国に欧州研究開発センターを設立した。自動運転の先端分野の探求と研究開発に焦点を当て、欧州市場に特化したソリューションを打ち出す。センターを基盤に、同国ないし欧州全土に自動運転技術・製品を押し広め、産業連携も行う計画という。3月に同国政府と結んだ自動運転に関する了解覚書に続く一歩となった。

エミール・ウェーバーは150年以上の歴史を誇る、同国の主要な総合移動サービスプロバイダーである。両社は自動運転が同国の今後の交通エコシステムにおいて重要な役割を果たすことになるとの共通認識を持っている。

エミール・ウェーバーのマネージング・パートナーを務めるエミールウェーバー氏は、同社が今後も、革新的で最新鋭の科学技術をもって、人々に持続可能で質の高いモビリティーサービスを提供する意向と表明。その上で「両社の連携はルクセンブルクの将来の交通改革の一里塚になるだろう。我が社が持つ現地市場での蓄積と小馬智行の持つ世界トップレベルの自動運転技術を組み合わせることで、私たちはルクセンブルクの交通の新時代をけん引する」と期待を示した。

小馬智行は2020年にトヨタから4億ドル(約570億円)の出資を受け協業を加速、2024年4月にはロボタクシーの量産体制を構築するためトヨタとの合弁会社も設立した。現在、中国、米国、欧州に研究開発センターを構える。特定条件下で人が運転に関わらない「レベル4」で運行するロボタクシー、ロボトラックが成熟化するにつれて、海外事業の展開を加速させ、中国の成功経験とソリューションを国外に広めるとともに、自動運転商品の世界での展開を進めている。韓国やサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)などでも自動運転技術の普及に向けて、関係先と連携している。(新華社北京)

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