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中国のeVTOL(電動垂直離着陸機)メーカー「億航智能(EHang、イーハン)」が11月18日発表した2024年7~9月期決算は、中国で成長する「低空経済」の追い風を受け、大幅な増収増益となった。
売上高は前年同期比347.8%増の1億2800万元(約27億円)と市場予想を上回り、過去最高を記録した。純損失は28.3%減の4810万元(約10億円)、 調整後の純利益は1570万元(約3億3000万円)となり、2四半期連続の調整後黒字を計上した。前年同期は3130万元(約6億6000万円)の赤字だった。
主力製品の自律飛行型eVTOL「EH216-S」の販売が好調で、収益の伸びを支えた。7〜9月期の納入機数は63機と、前年同期の13機から急増した。EH216-Sは2023年12月に標準耐空証明(AC)を、24年4月には製造証明(PC)を取得している。経営陣は決算説明会で、順調にいけば年内に最初の航空運送事業許可証(OC)が発行される見込みだと明らかにした。
イーハンはこれまでに計1億ドル(約155億円)近い資金を調達している。11月14日には、2200万ドル(約34億円)余りの戦略的資金調達を完了したと発表した。出資者には、新エネルギー車向け駆動システムを提供する珠海英搏爾電気(Zhuhai Empower Electric)や中東の投資機関などが含まれている。
*1ドル=約155円、1元=約21円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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