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中国通信機器大手のファーウェイが主導する自動車技術アライアンス「鴻蒙智行(Harmony lntelligent Mobility Alliance=HIMA)」の高級化戦略が実を結んだ。
自動車総合情報サイト「易車網」が発表した2024年10月の自動車ブランド別平均販売価格トップ10によると、HIMAは38万3000元(約800万円)で7カ月連続の首位に輝いた。2位のメルセデス・ベンツは31万3000元(約660万円)だった。
ファーウェイは情報通信技術(ICT)分野での優位性を生かし、HIMAに加盟する自動車メーカーに独自OS「HarmonyOS」を搭載したスマートコックピットなどのスマートカー向けソリューションを提供している。
現在のパートナー企業は、賽力斯(SERES、セレス)、北京汽車(BAIC)、江淮汽車(JAC)、奇瑞汽車(Chery Automobile)の4社。賽力斯とは「問界(AITO)」、北京汽車とは「享界(STELATO)」、江淮汽車とは「尊界(MAEXTRO)」、奇瑞汽車とは「智界(Luxeed)」の4つの電気自動車(EV)ブランドを共同で立ち上げた。
これら4ブランドは、いずれも平均販売価格が20万元(約420万円)を上回る。主力の「AITO M9」は、50万元(約1100万円)以上の高級車販売台数で7カ月連続のトップとなり、これまでの累計販売台数が18万台を超えた。また、「STELATO S9」も人気が出始めており、40万元(約840万円)以上のピュアEVセダン販売台数で12週連続トップをキープしている。
平均販売価格トップ10には、HIMAのほか蔚来汽車(NIO)、理想汽車(Li Auto)、極氪(ZEEKR)、坦克(Tank)の4ブランドが入った。現在、中国の高級NEVブランドはスマート化技術を強みに消費者の支持を得ており、伝統的なグローバルブランドは大きな試練に直面している。
*1元=約21円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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