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中国のスマートキャンピングカーメーカー「星空夢屋(Skydream)」がこのほど、エンジェルとプレシリーズAラウンドで計8000万元(約18億円)を調達した。出資者はシンガポール系のLion Partners(獅城資本)や天空工場人工智能創業投資など。資金は製品開発やチーム構築に充て、新エネルギーで走るスマートキャンピングカーの量産と世界展開を加速させる方針だ。
星空夢屋は2024年に設立され、重慶市に本社を構える。中国のスマート製造を支える産業チェーンの強みや、乗用車分野で蓄積された新エネルギー車(NEV)・スマートドライビング技術に、欧米の成熟した開発・製造ノウハウを組み合わせ、グローバル市場向けの高級スマートキャンピングカーを開発している。
米フロスト&サリバンのリポートによると、2024年の世界のキャンピングカー保有台数は約2300万台で、うち70%以上をトレーラータイプが占める。26年の世界販売台数は76万8000台、売上高は約3000億元(約6兆6000億円)に達する見込みで、市場は依然として北米や欧州などの成熟した地域に集中している。現在の主流はガソリン・ディーゼルをベースとした機械式モデルだが、スマート化された新エネルギー車モデルが市場の成長を大きく後押ししており、とくに若い消費者層から人気を集めている。
創業者の楊捷氏は「キャンピングカーを単なる移動手段ではなく、本当の意味での『移動するスマート空間』へ進化させたい」と語る。同社は電動けん引式のスケートボード型シャシーを自社開発した業界唯一の企業で、独自の「AIシャシーブレイン」を基盤にエネルギーシステム、スマートドライビングシステム、車両制御システムを高度に統合した。
AIシャシーブレインは、アルゴリズム、モーターおよびドメインコントローラーを一体化したシステムだ。道路状況や車体姿勢をリアルタイムに検知し、各車輪のトルクを動的に配分することで走行中の傾きや揺れを自動的に抑制し、走行の安定性と安全性を高める。
車内にはスマートコックピットを搭載し、マルチセンサーで車内環境をモニタリング。走行中か駐車中かなどの状況に応じて空調、外気導入、空気清浄システムを連動させ、快適で健康的な車内環境を自動的に維持する。
独自開発の運転支援システムには検知・計画アルゴリズムを搭載。自動駐車やトレーラーのワンタッチ連結機能を備え、従来は複雑だった連結作業を60秒以内で完了できる。また、車内に分散していた操作ボタンを統合し、タッチパネルと音声操作によって「人・車・空間」をつなぐスマート操作システムを実現した。
さらに、従来は独立していた水・電力・設備システムを統合したスマートエネルギー管理システムも導入。車両状態に応じて故障の兆候を検知・警告するとともに、最適化に向けたアドバイスを提示し、長距離旅行時の信頼性を高めている。
車両には45~85キロワット時(kWh)のリン酸鉄リチウムイオン電池パックを採用。ソーラー充電システムと組み合わせることで、最大14日間のオフグリッド運用が可能となる。外部給電機能も備え、電気自動車(EV)への給電や非常時の家庭用電源としても利用できる。
同社はすでに、全地形対応の「Aシリーズ」、公道向け軽量モデルの「Rシリーズ」、オフロード向けの「Fシリーズ」を発表し、全シリーズで試作車(プロトタイプ)の開発を完了した。2026年からオーストラリア、ニュージーランド、北米や欧州市場で初の量産モデルを順次発売する計画だという。
オーストラリアでは現地大手企業と戦略提携を結び、すでに数億元(数十億円)規模の予約注文を獲得。両社はローカライズモデルの開発や技術開発、販売網の構築などで協力し、世界の高級キャンピングカー市場の開拓を進めていく方針だ。
*1元=約22円で計算しています。
(翻訳・田村広子)
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