中国・青島、キムチで輸出拠点化 日韓向けに供給拡大

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中国山東省青島市が、韓国の代表的な発酵食品キムチの一大生産地となり、本場の韓国や日本にも輸出されている。青島税関によると、青島は国内最大のキムチ生産・輸出拠点で、市内では20社以上の主要キムチメーカーが稼働している。2025年に山東省から韓国向けに輸出されたキムチは34万7000トンに上り、中国全体の7割以上を占めた。日本向けのキムチ類の輸出量も3万トンを超え、全国の約6割を占めている。

青島市北西部の平度にある青島翔竜食品は、日本の最終消費者向けに20年以上にわたってキムチを出荷してきた。日本のキムチメーカー、美山と長期的な協力関係を築き、10種類以上の製品を開発している。美山の大山一社長は同社のキムチについて、品質が高く、供給体制も安定していると評価する。大手コンビニやスーパーで販売され、さっぱりした食感と高品質が人気を集め、ローソンでは数年連続で「人気商品」に選定されているという。

青島市の食品加工会社、青島翔竜食品で日本向け輸出キムチを包装する従業員

青島翔竜食品は、海外市場の基準への適合を図るため、生産工程の改善や品質向上の取り組みを進めてきた。例えば和風大根キムチの製造では、工場に到着した原料の大根を冷却し、細菌の繁殖を抑え、皮をむいて7回にわたって洗浄する。その後、塩漬けや調味の工程に入り、特製だれと混ぜてさらに24時間低温で保管する。製造工程は6日間に及び、皮をむいたニンニクの手作業による選別から生産ラインの低温保持まで徹底した管理が行われ、保管場所の温度は常にマイナス2度から2度に維持されている。

同じく平度に拠点を置く青島農一食品は、韓国市場に00年に参入し、サムスン、CJ、デサン、ヒョンデなどの大手企業向けサプライヤーとしての地位を確立してきた。すでに約30種類のキムチ製品を開発し、韓国の消費者から支持を得ている。李萍販売総監によると、同社では専門の研究開発機関と検査部門を設け、色や辛さ、塩分の測定から微生物・細菌検査まで、工程ごと、ロットごとに厳格な監督と検査を行っている。金属探知機やX線による検査も加え、食品の安全性と品質確保を徹底しているという。

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青島で生産されるキムチは、本場の韓国でも高い評価を受けている。仁川(インチョン)に住む40代の女性は、中国産が韓国産にかなうはずはないと思っていたが、青島農一食品のキムチを食べて考えが変わった。「塩辛すぎないので、チゲやチャーハンを作るのに向いている。いつも買っている韓国産ブランドよりまろやかで、家族も気に入っている」と話す。

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関係者によると、青島農一食品の製品は現在、韓国や日本をはじめ、米国やタイなど10以上の国・地域に輸出されている。韓国式キムチやトウガラシ製品の年間生産量は10万トン以上に達し、生産額は2億元(約46億円)を上回っている。【新華社青島】

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