「成人限定」の等身大ヒューマノイド、UBTECHが一般販売 4週間で予約1.3万台突破
人型ロボット大手の中国・優必選(UBTECH)は6月30日、コンシューマー向けブランド「優世界(UWORLD)」から、世界初という等身大サイズの超バイオニック・ヒューマノイド「U1シリーズ」を正式に発表した。上半身モデル「U1 Lite」、全身モデル「U1 Pro」、高い運動性能を備えた全身モデル「U1 Ultra」の3機種をそろえる。
価格は、U1 Liteが11万9800元(約288万円)、U1 Proが16万9800元(約408万円)。U1 Ultraは男性モデルが99万元(約2376万円)、女性モデルが88万元(約2112万円)だ。
6月2日にECサイト「京東(JDドットコム)」で予約販売を開始して以来、注文は伸び続けている。受付開始から8日で3000台、6月30日時点で累計1万3000台を突破。手付金は1台3000元(約7万円)で返金可能。出荷は9月16日に始める予定だ。

U1が高い注目を集めるのは、等身大のヒューマノイドを「感情消費(エモーショナル消費)」の商品として初めて一般市場に投入した点にある。都市部の単身者や、アニメ・乙女ゲームなどのファン層が抱える「心の拠り所」という需要を捉えた。
U1 Ultra男性版は身長183cm・重さ42kgで、標準仕様はスリムなスーツに金縁メガネを合わせた”オレ様”風。女性版は身長168cm・重さ35.2kgで、アイシャドウ・チーク・リップなどメイクを自由にカスタマイズできる。いずれも88自由度を備え、ローカルに暗号化保存される”育成型”の感情AIモデル(対話データはクラウドに送らず、人格は使用とともに変化)を搭載。多面的な外観カスタマイズやIPコラボに対応し、Wi-Fi接続が可能で、1回の充電で2〜4時間動作する。
サイズ感や姿・形などが生身の人間そっくりで話題性を呼んだが、不明確な部分も多い。公開情報によると、U1は「成人のみ購入・使用可」と明記され、中国の国家強制製品認証(3C)は未取得、二次開発にも対応していない。また、二足歩行や物体の把持といった中核的な運動能力について、優必選は「高度な機密事項」として明らかにしておらず、詳細は段階的に公開していくとしている。
*1元=約24円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)