販売首位でも利益は赤字、中国新興EV各社に迫る収益の壁

中国の新興電気自動車(EV)メーカー各社が、6月の販売業績を発表した。「零跑汽車(LeapMotor=リープモーター)」 が高いコストパフォーマンスと多車種展開を武器に、初めて前年同期比で95%の大幅増となる月間納車台数9万台を突破し、首位の座を固めた。2位はファーウェイEV連合「鴻蒙智行(HIMA)」 で、前月比9.7%増の5万624台となった。

中国新興EV6月販売ランキング、リープモーターが「9万台の壁」突破

しかし、数年にわたる価格競争を経て、市場の関心は「どこが最も売れているか」から、「どこが本当に利益を出せているか」へと移りつつある。

「売るほど赤字⋯」中国自動車業界、利益率3.2%に低下

販売台数で首位に立つリープモーターは、高い価格競争力と全自社開発を武器に急速な拡大を実現しているが、収益力には重圧がのしかかっている。最新の2026年1~3月期決算によると、同社の粗利益率は前年同期の14.9%から9.4%へ低下し、同四半期の純損失は約3億9000万元(約94億円)となった。かつて黒字化を果たしていた「理想汽車(Li Auto)」 も、同期の粗利益率が前年同期の19.8%から6.1%へ低下し、単四半期で赤字へ転落、純損失は約23億元(約550億円)だった。

これに対し、「小鵬(XPeng)」は販売台数こそ目立つものではないが、2026年1~3月期のグループ全体の粗利率は20.6%に達し、主要新興EV勢の中で首位に立った。ただし、これは主に高粗利のサービス関連事業によって押し上げられたものだ。「蔚来汽車(NIO) 」もこれに続き、同期の自動車事業の粗利益率は18.8%となり、前年同期比・前四半期比のいずれでも一定の改善を見せた。それでも、両社ともに販売や研究開発などへ巨額の投資が続いているため、安定的な黒字化には至っていない。

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販売台数だけでなく、通年目標の達成度もまた一つの試練となっている。2026年上半期、主要な新興EV勢の中で通年販売目標の半分を達成した企業は一社もなかった。零跑の通年目標は100万台だが、上半期の累計納車台数は約35万6000台で、達成率は35.6%にとどまる。これは、目標達成のためには下半期に月平均10万7000台を販売する必要があることを意味しており、もし今後も販売現場での値引きに頼って販売台数を伸ばすのであれば、収益面での圧力はいっそう強まる可能性がある。

理想、小鵬、小米(シャオミ)などの企業も、上半期の目標達成率はおおむね30%前後にとどまっており、鴻蒙智行に至っては20%未満である。下半期に向けた追い込みの重圧は、より一層明らかだ。

*1元=約24円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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