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4月29日、中国の映画配給会社「華誼兄弟伝媒(Huayi Brothers Media)」が、同社A株の非公開発行案を公布した。発行規模は1株あたり2.78元(約42円)を8億2374万1004株以内、調達額が22億9000万元(約345億円)を超えない範囲となる。株式を引き受ける対象企業は、「アリババ・ピクチャーズ(阿里巴巴影業)」、「テンセント・コンピューター・システムズ(騰訊計算機)」、「陽光人寿」など9社。これらの企業は、発行された株式を現金で購入する。
対象企業の中でも、アリババ・ピクチャーズの関連企業である「杭州阿里創業投資有限公司」と、その共同出資者は、華誼兄弟株を合わせて8.03%保有している。そのうち騰訊計算機が7.90%を保有する。今回はテンセントと華誼兄弟が再び提携する機会であり、双方は映画、ゲーム、文学作品のIP化、ショート動画コンテンツ制作およびその集約、グローバル市場において、提携の可能性を探ることになる。アリババ・ピクチャーズは、2019年に華誼兄弟と戦略的パートナーシップ協定を結んでおり、企業向けローンの形式で華誼兄弟に7億元(約105億円)を提供したのち、初めて同社の株主となった。4月29日、華誼兄弟の株価は3.94元まで上昇し、ストップ高を記録した。また同日、アリババ・ピクチャーズの株価は、一時前日終値から7.22%増の1.04香港ドルまで上昇したが、本記事の執筆時点においては同5.15%増の1.02香港ドルとなっている。
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