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「中信証券(CITIC Securities)」がこのほど発表した『2020年グローバルIaaS型クラウドコンピューティング市場展望』で、2020年、中国におけるIaaS(Infrastructure as a Service)型クラウドコンピューティング市場の規模は2019年の670億元(約1兆円)から40%以上成長し、約950億元(約1兆4500億円)規模になると予測した。
世界の同市場の勢力図においてはマタイ効果が顕著で、アマゾン、マイクロソフト、アリババ、グーグルら数社の企業が優位を保ち続けている。そのうちアマゾンは2019年、同市場シェアの45%を占め、マイクロソフトは17.9%、アリババクラウド(阿里雲)は9.1%、グーグルは5.3%だった。
中信証券によれば、同市場における勢力争いの構図は比較的安定した状況にあり、これらの主要な企業によるシェアは今後も拡大を続けると見ている。クラウドコンピューティング環境を企業などにインターネット経由で広く提供するパブリッククラウドビジネスは、初期投資費用が高くリターン期間が長いという特性があり、業界をリードするためには大規模かつ継続的な投資が不可欠である。
アマゾンは現在同分野において世界全体としては主導的な地位にあるものの、アジア太平洋地域ではアリババクラウドがシェア1位で、アマゾンのシェアは17.5%にとどまる。リサーチ機関「ガートナー」が4月に示した2019年の同市場に関するデータでは、アリババクラウドは同地域におけるシェアを前年の26%から28%に伸ばしていた。
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