セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
先日米国で上場を果たした中国のオンライン不動産取引プラットフォーム「貝殻找房(KE Holdings)」について、テンセントが保有する同社のクラスA普通株式の保有割合が直接的・間接的含め16.5%に達している。米国証券取引委員会(SEC)が8月24日に公表した最新の文書で判明した。
上場前の時点では、テンセントは貝殻找房第2位の株主として12.3%の同社株を保有していた。これまでの経緯を振り返ると、テンセントは2016年に貝殻找房系列の「鏈家網(Lianjia)」にシリーズBでの出資を行い、2019年3月にはシリーズDで8億ドル(約850億円)を貝殻找房に出資。同年11月には、シリーズD+で追加出資を行っている。
貝殻找房は、テンセント以外にも著名な投資機関から支持を受けている。ソフトバンクグループをはじめ、「高瓴資本(Hillhouse Capital)」、「セコイア・キャピタル(紅杉資本)」などがプライマリーマーケットにおける貝殻找房への出資に積極的に参与してきた。なお、最新の目論見書では、貝殻找房が上場する前の時点で、ソフトバンクグループ傘下の「SVF II Shell Subco(Singapore)Pte. Ltd.」が同社の10.2%の株を、高瓴資本が5.3%を保有していたことが確認できる。
貝殻找房は8月13日、ニューヨーク証券取引所に上場。上場初日、同社の株価は公開価格を87.2%上回る37ドル44セントで取引を終え、企業評価額はこの日422億ドル(約4兆5000億円)まで膨らんでいた。さらに、8月25日の取引終了時現在、同社の株価は51ドル20セントまで上昇している。
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録