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9月16日、中国オンラインテレビサービス大手「PPTV」傘下の「PPスポーツ」との契約解除から約2週間後、サッカーの英国プレミアリーグはテンセント(騰訊)と1年間の放映契約を締結した。テンセントは2020-2021シーズンのプレミアリーグの試合を中国でライブ配信する。放映権料は1000万ドル(約10億円)で、以前PPスポーツと締結した約2億4000万ドル(約250億円)の年間放映権料と比べて大きく値下がりした。
これに先立つ9月3日、プレミアリーグはPPスポーツとの契約を打ち切ったが、この原因は双方が放映権の価値について意見の相違を抱えていたことにある。英紙『デイリー・メール』によると、PPスポーツは3月に済ませるべき1億6000万ポンド(約216億円)の支払いを見送ったが、契約では2020年3月に3年間の放映権料全体の80%に当たる約4億ポンド(約540億円)の支払いを完了させることになっていた。
これまでにPPTVの筆頭株主である中国家電量販大手「蘇寧易購集団(Suning.com)」は2億6500万ポンド(約358億円)の放映権料を支払っているが、コロナ禍で残りの1億6000万ポンド(約216億円)についてはまだ未払いの状態だ。蘇寧は、コロナ禍により放映権の価値が大幅に下落したため、プレミアリーグに「値引き」や支払い延期を打診したが、断られたため契約解除に至ったと考えている。
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