注目集めるNIOの新型EVセダンにLiDARを提供する「Innovusion」が数億円を調達

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注目集めるNIOの新型EVセダンにLiDARを提供する「Innovusion」が数億円を調達

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1月12日、新興自動車部品メーカー「均勝電子(Joyson Electronics)」は、自動運転車両向けのLiDARセンサーを開発するスタートアップ企業「Innovusion」に戦略投資を行ったことを明らかにした。マーケット情報によれば、今回の出資額は数千万元(数億円)だという。

均勝電子はインテリジェントコネクテッドカー事業を手がける子会社の「均聯智行(JOYNEXT)」を通じInnovusionとの提携を進め、新興電気自動車(EV)メーカー「蔚来汽車(NIO)」が2022年末に納車を開始する同社初のEVセダン「ET7」向けに超長距離・高精度のLiDARセンサーを提供する。

Innovusionは2016年に中国IT大手バイドゥの経営幹部により設立され、「蔚来資本(NIO Capital)」などが出資している。 同社は、無人運転分野で必要とされる高精度LiDARやスマートセンシングシステムの開発を手がけている。

蔚来の創業者である李斌(William Li)CEOによると、ET7に搭載予定のLiDARは120度の超広視野角、走査線数300本相当の高解像度で、最大検出距離は500メートル。またフォーカス機能も備え、より詳細な識別が可能だという。

現在の市場において、環境情報知覚処理ソリューションの主流は、米EV大手テスラ(Tesla)に代表される視覚アルゴリズム派と、米グーグル傘下の自動運転開発企業「Waymo(ウェイモ)」をはじめ、ほとんどの自動車会社が採用するLiDAR派に大別される。予測によると、世界のLiDAR市場は2024年に100億ドル(約1兆円)超、2025年には135億4000万ドル(約1兆4000億円)に達し、2020年~25年までの年平均成長率は64.65%に達するという。

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