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中国の新エネルギー車(NEV)大手「比亜迪(BYD)」が、2020年通期の財務報告と2021年第1四半期の業績見通しを発表した。 2020年の売上高は前年比22.59%増の1565億9800万元(約2兆6000億円)、親会社に帰属する純利益は前年比162.27%増の42億3400万元(約710億円)だった。
BYDの収益は主に自動車事業、携帯電話の電子部品・組み立て事業、二次電池および太陽光発電事業に基づいている。売上高の53%を占めているのは自動車事業だが、全体的な利益成長は携帯電話の電子部品・組み立て事業に依存しており、この事業は主に傘下の「比亜迪電子(BYD Electronic)」に由来する。
販売データを見ると、NEV事業が足かせになっていることがわかる。2020年の自動車販売台数は前年比3.62%減の39万4600台、NEV乗用車販売は前年比12.83%減の15万6200台、NEV商用車は前年比4.56%減の6651台だった。NEV事業の乗用車・商用車を合計した売上高も前年から28%減少して313億元(約5200億円)だ。
今後の見通しに関しては、パワーバッテリー材料のリン酸鉄リチウムの価格急騰により、BYDは第1四半期の自動車事業の利益がさらに圧迫されると見ている。 また、中信証券(CITIC Securities)の調査報告書は、2021年のBYDの親会社に帰属する純利益予想を67億元(約1100億円)から大幅に引き下げ49億元(約820億円)とした。
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