漫画アプリ+カフェで消費者にPR。中国ネット企業が杭州にコンセプト店舗オープン
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中国大手IT企業の網易(NetEase)がこのところ、実店舗運営に食指を伸ばしている。傘下の越境EC「網易考拉(kaola.com)」が実店舗を開業したほか、生活用品EC「網易厳選」が亜朶酒店(Atour Hotel)とコラボしたコンセプトホテル、音楽プラットフォーム「網易雲音楽(NetEase Cloud Music)」が手がけたコンセプトホテル、8月にマクドナルドとのコラボで出店した期間限定ショップなど次々と展開している。

8月28日、網易は杭州市で新たにカフェを開業した。漫画アプリ「網易漫画」と、すでに300店舗を展開する人気のカフェ「苺獣(BERRYSHOW)」が提携したコンセプトカフェだ。店内にはフィギュアや漫画の本棚が置かれ、網易漫画の新たな収益モデルとして期待される。網易漫画は2015年8月にローンチして以来、会費やIP(知的財産)の使用許可を主な収益源としてきたが、いまだ赤字を脱却できていない。

網易漫画と苺獣のコラボ店で販売するドリンク
同店で販売するドリンクのカップには網易漫画のロゴやQRコードをプリントしているほか、コラボメニューに特典をつけるなど、網易漫画のPRにはひと役買っているようだ。

苺獣は、1年以上の長期にわたり網易漫画と提携していく。網易漫画のブランドディレクター羅茜丹氏によれば、実店舗の運営はIP関連事業よりも長期的な収益が得られる事業モデルとなるだろう。
網易漫画が現在抱えるモバイル会員数は4000万人。彼らの居住地は主に1・2級都市に分布している。一方、フランチャイズ形式ですでに300店を展開する苺獣は今後、拡大の軸足を3級・4級都市に移す方針だ。1店舗が1日に1000杯以上を売り上げる同チェーンが3級・4級都市でもたらすPR効果は無視できない。
今回、網易漫画が開業したカフェは杭州市の新ランドマークと言われる杭州大悦城にある。同じ施設内には複数の人気カフェが入居しており、実力が試されることになる。チェーン展開の試金石として、1店舗目の運営は失敗できない。
(翻訳・愛玉)