SBIホールディングスが中国テック企業に出資。3Dモデル生成しバーチャル試着
CR(クリエーティブ・リアリティー)技術を自主開発し、アパレル小売り業界で顧客体験の向上を目指す「GRT科技」は、プレAラウンドで、SBIホールディングス、光華基金から数千万元を調達した。資金は技術革新、人材採用、商品のアップグレードに投じる。
GRT科技の庄稼CEOによると、CR技術はユーザーの写真を数ポーズ分析することで、体型を解析。ユーザーの体型を忠実に再現した「モデル」を映像で生成し、洋服を試着した姿を見ることができる。映像ではユーザーのポーズや表情も変えられる。

アパレルをECで買う人は多いが、サイズの不一致などを理由に返品率が高止まりしており、企業の収益を圧迫している。実店舗でも、数ある洋服を全て試着するわけにはいかず、試着室に並ぶ手間もかかる。
バーチャル試着技術は数年前に登場し、国内外の多くのテック企業やEC企業、アパレル企業がサービスを提供している。
多くの企業はユーザーの体型データに基づいて、既存の3Dモデルから一番近いタイプを選ぶ形式だが、体型は個人差が大きく、とりわけ標準サイズから大きく外れたユーザーにとっては、バーチャル試着で自身の着用感を再現するのが難しいという問題があった。
庄稼CEOは、「当社のCR技術は、本人の写真をもとにバーチャルモデルをつくる点が他社と違う。実際にかなり近い試着の結果を再現できる」と語った。
GRTは技術とプラットフォームを開放し、ブランドがアプリでバーチャル試着を取り入れることを支援する。今年はアパレルブランド数十社との提携を計画している。
庄稼CEOはブリティッシュ・テレコム(BT)、上海汽車集団、上海東朋信息技術などを経て起業。陳嘯COOはシャープ、トヨタ自動車で勤務していた。
SBIホールディングス大中華区の鄭振英総経理は「将来的にCR技術はさらに広い分野で応用され、1兆元市場に成長するだろう」と述べた。
(翻訳・浦上早苗)