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中国スポーツ用品大手「安踏体育用品(ANTA Sports Products)」(以下、アンタ)が、傘下のフィンランド同業「アメアスポーツ(Amer Sports)」の新規株式公開(IPO)を検討していると、ブルームバーグが関係者の話として報じた。
アンタと共同出資者は現在、投資銀行と予備的な協議を進めており、早ければ23年のIPOを検討しているという。調達額は10億ドル(約1360億円)以上になるとみられる。
アメアスポーツは、傘下にアウトドアブランドの「サロモン(SALOMON)」「アークテリクス(ARC’TERYX)」「ピークパフォーマンス(Peak Performance)」「アトミック(ATOMIC)」のほか、テニス用品ブランド「ウィルソン(Wilson)」などを擁している。
アンタを中心とする投資グループは2019年3月、アメアスポーツの全株式を46億ユーロ(約6600億円)で取得した。投資グループの共同出資者には、中国の大手投資会社「方源資本 (FountainVest Partners)」、カナダのヨガウェアブランド「ルルレモン(lululemon)」の創業者チップ・ウィルソン(Chip Wilson)氏および中国IT大手のテンセント(騰訊控股)が参画した。
アンタの2021年の決算報告書によると、アメアスポーツは投資グループによる合弁会社「Amer Sport Holding(AS Holding)」の完全子会社となっており、アンタは21年12月31日時点でAS Holdingの株式の52.7%を保有している。
アンタの22年6月中間決算によると、1~6月の売上高は前年同期比13.8%増の259億6500万元(約5000億円)だった。アメアスポーツの売上高は前年同期比で21.1%増加した。
*22年12月9日のレート(1元=約19.6円、1ドル=約136円、1ユーロ=約144円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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