テスラと対抗か。米EV「フィスカー」が中国進出へ、24年からの現地生産も視野に

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米電気自動車(EV)メーカー「フィスカー(Fisker)」がこのほど、中国市場への正式参入を発表した。2023年中に中国に納車センターを開設し、24年1~3月期には電動SUV「Ocean」シリーズの納車を始める予定だという。また、早ければ24年中に中国での生産を開始する方針も明らかにした。

今回の発表に先立ち、創業者のヘンリック・フィスカー最高経営責任者(CEO)は同社幹部と共に中国を訪問し、上海市政府などと会談。サプライチェーンや物流、倉庫、将来の生産など、中国でのビジネスの機会について話し合っていた。

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フィスカーは全額出資で中国に工場を建設し、将来的には米EV大手のテスラと同様、車両の製造から販売、アフターサービスまでを中国国内で完結させる方針だとみられる。これが実現すれば、同社はテスラに続き、単独資本で中国事業を運営する2番目の外資系自動車会社となる。

フィスカーが現在発売しているOceanシリーズは、3万7499ドル(約530万円)の「Sport」、4万9999ドル(約710万円)の「Ultra」、6万8999ドル(約980万円)の「Extreme」の3バージョンで、明らかにテスラを意識した価格設定となっている。

22年末には、同じく米国の高級EVメーカー「ルーシッド・モーターズ(Lucid Motors)」も、中国への進出準備を本格化させている。

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中国のEV市場は巨大だが、多くのメーカーがしのぎを削っている。市場の伸びも減速しつつある中、新たに参入する海外メーカーはシェアを獲得できるのか。けっして甘い環境ではなさそうだ。

*2023年6月20日のレート(1ドル=約142円)で計算しています。 

(36Kr Japan編集部)

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