中国の車載AIチップ「Horizon Robotics」が香港上場へ、BYDやCATLがバックアップするも巨額の赤字

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自動運転向けAIチップメーカー「地平線機器人(Horizon Robotics)」がこのほど、香港証券取引所に目論見書を提出し、上場を申請した。

地平線機器人は2015年設立、先進運転支援システム(ADAS)やハイレベルな自動運転のソリューションを提供し、独自のソフトウェアとハードウェア技術を持つ、中国でもトップクラスのメーカーだ。これまでに11回の資金調達を実施し、調達額は合計で20億ドル(約3000億円)を超えた。中国EV最大手の比亜迪(BYD)や大手自動車メーカー長城汽車(Great Wall Motor)、車載電池大手の寧徳時代(CATL)が出資している。2023年12月にシリーズDで資金調達した後には、評価額が87億1000万ドル(1兆3000億円)となった。

同社はこの数年で目覚ましい成長を遂げ、売上高は2021年から23年までにそれぞれ4億6700万元(約98億円)、9億600万元(約190億円)、15億5200万元(約330億円)と大幅に増加している。粗利率も70%とかなり高水準だ。

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その一方で巨額の損失も出している。2021年から23年までの損失額がそれぞれ20億6400万元(約430億円)、87億2000万元(約1800億円)、67億3900万元(約1400億円)となり、調整後純損失(非GAAP)はそれぞれ11億300万元(約230億円)、18億9000万元(約400億円)、16億3500万元(約340億円)だった。なかでも研究開発費が支出の大きな部分を占めており、23年には売上高の152.5%にもなっている。

地平線機器人が目論見書を提出するより早く、3月22日に上場を申請した自動運転チップメーカー「黒芝麻智能」も、同じく巨額の損失により苦しい状況にある。

https://36kr.jp/283472/

※2024年4月8日のレート(1ドル=約152円、1元=約21円)で計算しています。

(翻訳・36Kr Japan編集部)

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