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中国のB級グルメチェーン「西少爺(Bingz)」がこのほど、米国でエンジェルラウンドの資金調達を完了した。評価額は5000万ドル(約77億円)となった。
西少爺は米国を海外最大の市場と見なし、最初の5年間で直営店を300店舗オープンする計画。1店舗あたりの年間売上高が最大で平均500万ドル(約7億7000万円)になると見込んでいる。計画どおりに進めば、米国事業の規模が地元中国で展開している事業を大きく上回ることになる。
2024年10〜12月期には米国1号店をオープンする予定で、現在はカリフォルニア州サンディエゴに北米全体をカバーするセントラル工場を建設している。同州内では25年中に直営店10店舗を開設する計画だという。
西少爺は14年、北京の有名な繁華街・五道口に1号店をオープンした。肉夹饃(中国式ハンバーガー)、凉皮(冷やし中華のような麺料理)、豆乳など、中国伝統の軽食をメインに提供している。大手IT企業から退職したエンジニアらによって設立されたことで話題になったほか、「インターネット思考」を活用したニューリテール企業の代表格でもあった。設立当初から多くの有名投資機構からも資金調達をしていたが、この10年間で期待したほどの規模にはならなかった。飲食業界に特化した調査会社「窄門餐眼」によると、西少爺の店舗数は現時点で約140店舗、うち99店舗が北京にあり、18店舗は上海にある。
*2024年5月3日のレート(1ドル=約153円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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