中国BYD、タイに新工場 年間生産能力は15万台

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中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)は4日、タイ東部ラヨーン県で新工場の完成式を開いた。

王伝福董事長兼総裁によると、年間生産能力は15万台。着工から稼働までの期間は1年4カ月と、タイ進出の中国自動車メーカーとして最短を記録した。プラグインハイブリッド車(PHEV)を含むEVを生産し、タイの自動車産業チェーンの構造転換・高度化を推進するほか、現地で約1万人の雇用を創出する。

王氏は「タイが新エネルギー車の最盛期を迎えたと確信している」と指摘。EVの販売台数が2021~23年に40倍近く拡大し、新車販売に占める割合も12%と21年初めの1%未満から大きく増えたとした上で「中国市場での経験から、新エネ車の割合が10%を超えると飛躍的な発展期を迎える」と語った。

BYDはタイで18年から公共交通の電動化を推進しており、乗用車市場には22年に進出した。王氏によると、タイ市場のEV販売で23年1月から1年6カ月連続でトップを続けており、進出からわずか2年で最も人気のある新エネ車ブランドとなった。タイで販売されるEVの3台に1台がBYD製だという。

中国EV、日本車の牙城侵食。奇瑞汽車、BYDなどに続きタイにEV工場設置


(新華社バンコク)

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