孫正義氏、約10年ぶりにアジア首位の富豪に。2位はバイトダンスの張一鳴氏、TikTok米事業の決着で資産急増

米フォーブスの最新の富豪ランキングによると、ソフトバンクグループの創業者兼最高経営責任者(CEO)である孫正義氏の資産額が1004億ドル(約16兆円)に達した。これにより、インドの富豪ムケシュ・アンバニ氏を上回り、約10年ぶりにアジアの富豪ランキング第1位に返り咲いた。孫氏の後には、動画投稿アプリ「TikTok」を運営するバイトダンス(字節跳動)の創業者・張一鳴氏が続いた。張氏は中国一の富豪の座を維持するとともに、初めてアジア第2位の富豪となった。その純資産は928億ドル(約15兆円)に上り、7年間で資産は7倍以上に膨れ上がった。

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米ブルームバーグの報道によると、張氏の資産が今回大幅に増加した主な要因は、TikTokとAIアシスタント「豆包(Doubao)」の成功にある。中でもTikTokがけん引する海外事業は、バイトダンスの主要な成長エンジンとなっているが、長期間にわたり米国で使用禁止のリスクにさらされてきた。しかし、バイトダンスは今年に入り、TikTokの米国事業体の株式譲渡を完了。米クラウド大手のオラクル(Oracle)、プライベートエクイティ(PE)投資会社のシルバーレイク(Silver Lake)、アラブ首長国連邦(UAE)の投資会社MGXで構成される米国側コンソーシアムに経営権を移管したことで、最大の不確実性が解消された。市場はバイトダンスに対するリスクディスカウント(リスクを考慮した評価額の減額)を25%から10%に引き下げ、この15%分に相当する評価額の改善が張氏の資産を240億ドル(約3兆8000億円)以上も押し上げる結果となった。

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中国国内市場に目を向けると、TikTokの中国版「抖音(Douyin)」の広告や電子商取引(EC)など主要事業の成長が徐々に鈍化しつつある。こうした中、豆包がバイトダンスにとって最も勢いのある成長分野の1つとなっている。中国の調査会社QuestMobileのデータによると、今年1~3月期の豆包のアクティブユーザー数は1億人増加し、約3億5000万人に達した。2位以下の競合を大きく突き放しており、中国国内のAI(人工知能)アプリの中で圧倒的な首位を維持している。

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(36Kr Japan編集部)

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