「月に1台売れれば幸運」アップルVision Pro、販売振るわず

Apple Vision Pro

米アップルの複合現実(MR)ヘッドセット「Vision Pro(ビジョンプロ)」は、引き続き販売面で苦戦している。米ブルームバーグのマーク・ガーマン(Mark Gurman)記者によると、アップルストアの従業員からは、世界各地の多くの店舗で「1カ月に1台売れれば幸運」という声が出ているという。一方、「iPhone」は世界全体で平均すると毎秒約8台、月間では約2060万台が販売されているという。

Vision Proは2024年、3499ドル(約55万円)からの価格設定で発売された。アップルは「空間コンピューティング」という市場の開拓を期待していたが、米調査会社IDCの推計では、25年のVision Proの年間出荷台数は10万台を下回った。発売初年の24年には約39万台だったとされ、前年比で70%以上減少したことになる。

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アップルは現在も後継製品の方向性を模索しているが、方針はまだ固まっていない。ガーマン氏によると、同社はより軽量なヘッドセットの複数案を検討しており、米メタ(Meta)の「コンピューティング用ウエストパック」のように、一部の部品を外部機器に移す設計も候補に含まれる。一方で、ディスプレイを搭載しないスマートグラスにも、より多くの開発資源を振り向けている。仮にヘッドセットの開発プロジェクトが最終的に進められたとしても、新製品の発売は28年末~29年初になる可能性がある。

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報道によると、Vision Proとスマートグラス事業を担当していた幹部のポール・ミード(Paul Meade)氏は今年6月に退社し、OpenAIに移籍した。その後、開発チームは最高経営責任者(CEO)のジョン・ターナス(John Ternus)氏に、Vision Proの製品ラインの存続を働きかけているという。

関係者によれば、ターナス氏は発売前からVision Proに懐疑的で、同僚には現行モデルを「別の製品への足がかりとなる、過渡的な存在になる可能性が高い」と話していた。一方、最近の公の発言では、Vision Proの「前途は明るい」と述べている。

*1ドル=約157円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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