中国発人気美顔器「コスビューティー」が、シャオミなどから約15億円を調達

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美容機器メーカーの「可思美(cosbeauty、コスビューティー)」がシリーズB+で1億元(約15億円)近い資金調達を行ったことがわかった。リード・インベスターはスマートフォン&IoT家電大手の「シャオミ(小米、Xiaomi)」、コ・インベスターはシャオミの雷軍CEOが創設の「順為資本(Shunwei Capital)」など。調達した資金は主に同社が深圳に設立した医学研究所や中国科学院と共同設立した医学実験室に使われ、新商品開発、海外展開、人材募集にも一部使われる予定だ。

コスビューティーは家庭用美容機器を開発・販売しており、特にスキンケア・育毛関連の製品が多い。同社は深圳に本社を持ち、東京に日本法人を設置している。

中国のスキンケア・育毛関連の美容機器の市場規模は、2020年に60億元(約840億円)を超え、購入者は若年層が中心となっている。統計によると、中国では2.5億人以上が薄毛・抜け毛に悩んでおり、その上若年化が進んでいる。美容機器に関心があるこうした若年層によって、市場が拡大しているのである。

コスビューティーの製品の売れ行きは好調だ。中国国内では、2020年にシャオミのクラウドファウンディングサイトで育毛効果のある光美髪器の予約販売をしたところ、同サイトの販売金額の記録を更新した。この製品はまた36Kr主催のテックカンファレンス「WISE2020」において、「未来に影響を与える100の製品」に選ばれた。また、コスビューティーの2020年前年の売上高は倍増したという。

日本では、オンライン販売のほか、約1700の実店舗でもコスビューティーの製品を購入できる。さらに、北米、アジア太平洋地域、欧州、中東でもオンライン・オフラインともに展開している。中国国内では、「天猫(Tmall)」、「京東」、シャオミで販売するほか、大手薬局とも提携している。

コスビューティーの製品は100近くの特許を取得しており、一部の製品は米FDA、EUのCE認証、電子機器の米FCC認証、EUのRoHS認証などを取得している。

美容機器の販売のほか、コスビューティーは2020年に、深圳で医学研究所を立ち上げ、バイオテクノロジーとAIを使ったスキンケア、毛髪ケアについて研究している。研究成果は同社の製品に応用される。

自社開発のほか、コスビューティーは中国科学院と光医学共同ラボを立ち上げ、清華大学生命科学院、南方医科大学などの研究機関と共同研究を行っている。研究分野は皮膚の構造、バイオテクノロジー、人体工学など、同社の製品に応用できるものが中心だ。

今回の資金調達はシャオミが中心となっており、今後コスビューティーとシャオミのさらなる協力が予想される。シャオミの持つトラフィックなどで、国内での販売の急成長が期待できるだろう。(翻訳・小六)

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