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医療機関に特化したIoTソリューションを手掛ける「Rivamed(瑞華康源)」がこのほど、シリーズBで数億元(数十億円)を調達した。リードインベスターは「国投創業(SDIC Venture Capital)」、コ・インベスターは「創世伙伴資本(China Creation Ventures)」「達泰資本(Delta Capital)」および既存株主の「約印医療基金(IN Capital)」が務めた。調達した資金は「スマートホスピタル」建設ソリューションの開発、IoTプラットフォームの構築およびAIとIoTを利用したスマート管理などの事業開拓に充てるという。
同社は病院内における物資の運搬・管理のスマート化、自動化および情報化に注力している。ソリューション全体はIoTクラウドビッグデータプラットフォームを基盤としており、病院内における物流管理の各プロセスをつなげ、環境にやさしく効率的な医療IoTのエコシステムを構築する。病院内の物流を全てのプロセスで調査・コントロール・追跡できるため、精密なクローズドループ管理が実現する。
医療IoTは、病院内の医師患者、医療機器などをネットワークでつなげる。元データを異なる対象間で共有・交流できる形に変換することで、オペレーションの効率を高め、より小回りの効く医療サービスとより良い患者体験を提供する。
Rivamedは、IoTとプラットフォームおよびAIを組み合わせたテクノロジーにより、病院のIoT化、プラットフォーム化、ビッグデータ化、スマート化を実現。複雑な医療環境に合わせたソリューション「スマート手術室」「スマート病室エリア」「病院サプライチェーン管理システム」を提供している。また、AIを利用した薬品・消耗材管理システム、スタッフの行動管理システムおよび自動化した輸送管理システムで、病院の日常的な運営ニーズに応えている。
病院におけるスマートIoTの構築において、Rivamedは国内トップ10にランクインする病院では80%、トップ100に入る医療機関では40%以上のシェアを占めている。
今シリーズで出資した国投創業は、中国の病院では近年、医薬品の流通において複数の卸業者の介在を禁止する「二票制」および価格の上乗せを禁止する「零加成」という制度に基づいて消耗材を管理しており、効率やコストの観点から病院のスマート化やスマート管理のニーズが高まっているため、医療IoT市場は大きく発展する可能性があるとの見方を示している。
(翻訳・山口幸子)
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