創業から2年で小鳴単車(シャオミンダンチャ)が破産で最終段階に入る
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小鳴単車が破産申請を行い、最終段階に入る。
このほど、『小鳴単車が破産するとのニュース』が微博(Weibo、ウェイボー)の公式アカウントで発表され、広州市中級人民法院(訳注:広州市地方裁判所に相当)は、次の裁定を行った。すなわち、広州悦騎信息科技有限公司(ユエチー情報テクノロジー株式会社)(「小鳴単車」の経営者)の張璐(Zhang Lu)の破産申請を受理したのである。広州悦騎信息科技有限公司の破産管理人は、チャイナ・リサイクリング・エナジー・コーポレーション(China Recycling Energy Corporations、中国再生資源開発有限公司)に委託し、広州・深圳・上海・杭州などの、業務を行っている各都市の小鳴単車の回収業務を立案中である。チャイナ・リサイクリング・エナジー・コーポレーションは、一輌ごとに12元(回収・輸送および電気電子機器廃棄物の処理などの諸費用を除く正味価格)で回収することを承諾した。
2016年はシェアサイクル元年といわれ、少なからぬシェアサイクルの企業グループが資金調達し、小鳴単車もまた2016年7月に正式に創業した。資料によると、創始者はもともと「宅米」(チャイミ 訳注:大学生のためのネットスーパー)の創業人かつ、チーフ・エグゼクティブ・オフィサー(Chief Executive Officer:OCC、最高経営責任者)の金超慧(Jin chaohui)である。また、会社の中核は、滴滴出行(ディーディーチューシン 訳注:北京市に本社を置く中国大手のライドシェア企業)とUber(訳注:スマートフォン経由でハイヤーのような運転手付きの高級車を呼ぶことができるシステム)から成り立っており、そして、インテリジェンスハードウェアチームは、30年以上自転車の研究開発の経験をしてきたシステムエンジニアで組織している。
・2016年9月、「小鳴単車」は数千万元のエンジェルラウンド投資で資金を調達。
・2016年10月8日、シェアサイクルの分野で、小鳴単車は1億元のAラウンド投資で資金を調達したと発表。
・2017年7月、小鳴単車は、Bラウンド投資で数億元の資金を調達したと発表。
2017年初頭、陳宇莹(Chen Yuying)が正式に小鳴単車のCEOに就任した。小鳴単車がBラウンド投資で資金を調達した後、陳宇莹は以下のように表明した。一線都市(訳注:北京・上海・広州・深圳といった政治・経済の中心の大規模都市)や二線都市(訳注:厦門・福州などの中核都市)のシェアサイクルはすでに競争が完全に終わったが、自転車の管理が行き届いていない。小鳴単車は電子柵の配置計画を前倒しし、バイクとofo(シェアサイクル)を区分して三線都市(訳注:地方の小規模都市)での行き届いた配車と管理を行いたいとした。
しかし、小鳴単車は2017年7月度にデポジット(保証金)の払い戻し不払いがユーザーから報告されただけでなく、「保証金騒動」を引き起こした。同年11月、リストラ、給料不払い
が噴出し、事実上会計監査役の鄧永豪(Deng Yonghao)が消息不明となり、CEO陳宇莹は2017年10月に辞職することを認めさせられた。
成立から2年たたずして、小鳴単車は終焉を迎えたのである。
・2018年3月27日、広州市中級人民法院は張璐の破産申請を受理した。
・2018年5月10日、広州市中級人民法院は小鳴単車の役員の出国制限を決定。
・2018年5月19日、小鳴単車を経営している広州悦騎信息科技有限公司が正式に破産・精算の手続きに入る。
・2018年7月10日、広州悦騎信息科技有限公司が破産精算案第一回債権者会議を広州市中級人民法院第二法廷で開く。
7月13日、微博の公式アカウントで「小鳴単車破産申請のニュース」が発表したところによると、債権報告期間(訳注:破産債権の調査をするための期間)の期日が満了により以下のことが判明した。小鳴単車のユーザーの申告した債権は118738件であり、申告された債権の金額は大方200元ほどである。ベンダーの申告した債権は28件で、破産管理人が確認した債権合計金額は、1912.970247万元である。そのほかにも、破産管理人が事実確認した従業員の債権が115件あり、経済補償金および賃金未払いの合計金額は161.936551万元である。
現在のところ、小鳴単車の口座資金はわずか35万元あまりが微博の口座に残されていたのみである。そのほか点々としている各都市のシェアサイクルの回収コストが高く、対応の実現が難しい。広州市中級人民法院は、われわれが目下心を痛めているのは訴訟に勝つことであり、被告が財産を失ったとしても、債権者が心の備えができるようにしたいと、述べた。
小鳴単車の破産処置法案は、2018年8月8日に決定される予定である。
小鳴単車が完全に経営失敗したことは、あとに続く同業者に警鐘を鳴らした。
現在のところ、シェアサイクルの競争は二極化が激しく、ofo小黄車(ofo sharing bicycles)と摩拜単車(mobike)などのトップ企業の実力が充実しており、その他の中小企業は生存の手立てを模索している。しかし、さきほどmobikeは美团(meituan.com)に買収されており、また近ごろofo小黄車は海外市場で大変な失敗をしている。トップ企業といっても多くの不確定要素に面しているのなら、そのほかの企業はどうやって生き延びればよいのだろうか。